韓国高校生訪日研修団(第3・4団、2009.10.29-11.4)

10月29日から11月4日までの6泊7日の日程で韓国高校生訪日研修団(第3・4団)計100名が来日し、研修を行いました。
(第3団団長:金東文 大田広域市教育庁奨学官、第4団団長:李賢淑 京畿道教育庁奨学官)


一行は2日目の午前中、外務省を訪問、西村智奈美外務大臣政務官から「日本を直接見て感じ、韓国に帰った後、周りの人にも日本を広めて欲しい」との挨拶をいただきました。
都内ではこのほか、皇居周辺、台場地区の見学や防災教育体験を通して、先端の科学技術に触れ、防災への心構えを学びました。
3日目からは山梨県と秋田県に分かれ、ホームステイや学校訪問を行いました。
学校で日本語を学んでいる高校生も多く、ホームステイ対面式ではこれまで勉強してきた言葉などを使ってホストファミリーと挨拶する姿がみられました。
ホームステイは1泊2日間と短い時間でしたが、韓国高校生にとって、何物にも代えがたい貴重な時間になりました。
ホームステイ後、韓国の生徒からは
「コミュニケーションをとるのが難しかったが、言葉ではなく心で通じ合うことができた」、「口に合わない食べ物もあったので、ホストの方がすごく気を遣ってくださった。もう一度訪ねていきたい」など感想を述べていました。
また、ホストファミリーからは、
「韓国の高校生は日本語が上手で、おじいさんとおばあさんともいろいろと話をしてくれて、本当の孫のようだと喜んでいた」、「1泊2日はとても短いので、もう少し長く泊まってほしい」との感想をいただきました。
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お世話になったホストファミリーへお礼の歌を披露(秋田県訪問チーム)
続く5日目は学校訪問があり、山梨県では北杜市立甲陵高等学校に、秋田県では秋田県立秋田南高等学校を訪れました。
北杜市立甲陵高等学校では、歓迎式にて、甲陵高校の生徒が「アリラン」や「故郷の春」など韓国語の歌を披露し、韓国側生徒の代表も伝統舞踊やパンソリなどを披露しました。
午後の時間は交流授業として、甲陵高校の生徒と韓国側の生徒がグループになり、茶道や書道、調理実習ではお好み焼き作りを体験しました。茶道の体験では、足の痺れに耐えながらも、お茶に関する説明に熱心に耳を傾けている姿が印象的でした。
学校訪問を終え、「日本の学校では茶道や書道など伝統文化を学んでいる点がとても印象に残っている」、「茶道の時間に基本的な礼儀作法についても学ぶことができて良かった」などの声が上がっていました。
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日韓の高校生が力をあわせてお好み焼き作り(山梨県訪問チーム)
山梨での最終日には、忍野八海や鳴沢氷穴、富士浅間神社にて富士山の自然や歴史に触れたほか、河口湖自然生活館ではブルーベリージャムを、西湖いやしの里根場ではさるぼぼ作りを体験しました。さるぼぼ作りでは、針と糸を使った細かい作業に最初は慣れない様子でしたが、可愛らしい作品を完成することができました。
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気合の入った掛け声でソーラン節を踊った(秋田県訪問チーム)
研修に参加した生徒たちからは、「日本の家庭生活や学校生活の体験といった貴重な経験を通じて、日本の人たちの情をたくさん感じることができた」、「少し日本語ができたので多くの人と話ができた。一つでも外国語の話せる素晴らしさを感じた」などの感想が聞かれました。
<日程>
10月29日(木)
 成田空港到着、東京タワー見学、訪日研修オリエンテーション
30日(金)
 外務省表敬訪問、皇居二重橋見学、歓迎昼食会、
 東京みなと館、日本科学未来館見学
31日(土)
 ●山梨県訪問チーム
  本所防災館で防災体験
  特急で山梨県へ移動
  ホストファミリーとの対面式
  ホームステイ
 ●秋田県訪問チーム
  目黒区防災センターで防災体験
  飛行機で秋田県へ移動
  ホストファミリーとの対面式
  ホームステイ
11月1日(日)
 ●山梨県訪問チーム
  夕方までホームステイ
  学校訪問オリエンテーション
 ●秋田県訪問チーム
 夕方までホームステイ
 学校訪問オリエンテーション
2日(月)
 ●山梨県訪問チーム
  北杜市立甲陵高等学校訪問
 ●秋田県訪問チーム
  秋田県立秋田南高等学校訪問
3日(火)
 ●山梨県訪問チーム
  忍野八海、富士浅間神社、鳴沢氷穴、西湖いやしの里根場見学
  ブルーベリージャム作り、さるぼぼ作り体験
  全体ミーティング
●秋田県訪問チーム
  たざわこ芸術村見学、踊り(ソーラン節)体験
  飛行機で都内へ移動
全体ミーティング
4日(水)
 両チームとも成田空港より帰国