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来日後、都内では、特別講義や六本木ヒルズ見学が行われました。「日本と韓国：韓国 に対する日本社会の視線」と題し、明治学院大学教授の秋月望先生から特別講義を受けました。講義では、世論調査の統計などをもとに、日韓の相互認識の変化 について学びました。また、六本木ヒルズでは、省エネルギーに対する取り組みについて学びました。その他、第1団は墨田区内の屏風製作所を訪れ、からくり 屏風つくりを行い、細かい作業に苦戦しながらも、日本の伝統工芸の繊細さを体感しました。

からくり屏風つくり（片岡屏風店）

このほか、東京滞在中には、第1団は明治学院大学（横浜キャンパス）、第2団は立教大学（池袋キャンパス）を訪問し、キャンパス見学や、日本側学生との交流会を行いました。

第1団が訪問した明治学院大学では、在学生たちによる、日本における就職活動についてのプレゼンテーションが行われ、リクルートスーツの着用や入社 試験の面接の様子など再現し、日本の就職活動の特徴が紹介されました。続いて行われた、学生懇談会では、日韓の学生が両国の就職事情について、意見を交換 しました。

学生たちから日本の就職活動の特徴について話を聞く（明治学院大学）

第2団が訪問した、立教大学では在学生の案内によるキャンパスツアーの他、テーマ別のグループ討論が行われました。日韓の学生生活の違いや、日韓の メディアの比較といった内容について話し合い、お互いの相違点だけでなく、良い点も発見するなど、参加した学生にとって、お互いの国を改めて見直す良い機 会となりました。

5日目からの2泊は、第1団は滋賀県大津市、第2団は香川県を訪問し、ホームステイと大学訪問を行いました。
日本の家庭で過ごした2泊3日間について団員からは、
「日本の家族の心遣いが温かく伝わってきて、自分の家にいるかのように過ごすことができた」
「ホストファミリーが茶道や着付けを学んでいる姿を見て、自らの文化を大切にしている日本人の姿を見ることができた」といった感想が述べられました。

地方での大学訪問では、第1団が龍谷大学（瀬田キャンパス）、第2団が香川大学を訪問しました。
第1団が訪問した龍谷大学では、概要説明を受けた後、日本側学生との交流会が行われました。交流会では、龍谷大学学生による、滋賀県と朝鮮半島と交流の歴 史について発表が行われ、古くから続く交流の歴史について熱心に耳を傾けていました。その後、日本側学生との懇談会が行われました。懇談会では、日本語、 韓国語を交えて意見交換する姿が見られました。

日韓の文化の違いについて意見交換（龍谷大学）

第2団の香川大学訪問では、大学の概要説明の後、日本の学生たちとのグループ討論が行われました。討論で話し合われた内容を、各グループで模造紙に まとめ、発表を行いました。限られた時間ではありましたが、両国の学生が共同で作業を行うことで、より親密な交流の時間となりました。

お互いに出し合った意見を模造紙にまとめていく（香川大学）

両団とも、ホームステイと大学訪問を終え、関西に移動し、京町家での茶道体験の他、大阪市内の能楽堂を訪れ、能楽体験を行いました。能楽体験では、実際に使われている能舞台に上がり、能面に触れたり、能装束の試着など行いました。

能舞台に上がり、能面に触れる（山本能楽堂）

研修に参加した学生からは、
「屏風つくりや能楽体験などを通して、これまで知らなかった日本を知る機会になった」
「韓国語を学ぶ日本の学生と出会い刺激になった。これから日本語をさらに本格的に学んでいきたいと思った」
という声が寄せられました。

＜日程＞
9月27日（火）
成田国際空港着、江戸東京博物館見学
28日（水）
第1、2団：訪日研修オリエンテーション、講義、歓迎昼食会、六本木ヒルズ見学
29日（木）
学校訪問（第1団：明治学院大学（横浜キャンパス）、第2団：立教大学（池袋キャンパス））
30日（金）
第1団：からくり屏風つくり、コクヨ東京ショウルーム見学
第２団：コクヨ東京ショウルーム見学
午後：地方へ移動（第１団：京都市、第2団香川県）
10月1日（土）
ホームステイ対面式（第1団：滋賀県大津市、第2団香川県）
2日（日）
ホームステイ
3日（月）
学校訪問（第1団：龍谷大学（瀬田キャンパス）、第2団：香川大学）
大阪へ移動
4日（火）
能楽体験、自由研修
5日（水）
清水寺、二条城、京町家見学および茶道体験
感想報告会
6日（木）
関西国際空港より出国