【JENESYS2.0】韓国大学生訪日研修団第3・4団(2013.9.24~10.3)

JENESYS2.0の一環として、韓国国立国際教育院で選抜、派遣された韓国大学生訪日研修団第3、4団、計42名が、9月24日から10月3日までの9泊10日の日程で研修を行いました(3団団長:金在俊(キム・ジェジユン)木浦大学校英語英文学科教授、4団団長:裵文秀(ペ・ムンス)国立国際教育院行政書記官)。

[@pause]一行は、「日本を感じる」という研修テーマの下、滞在中、都内及び地方(3団:山形県、4団:北海道)で大学訪問や企業訪問を行ったほか、ホームステイや文化体験を通して日本の魅力を体感しました。
※「JENESYS2.0」の概要についてはこちらをご覧ください。

<日程>
9/24(火)

到着(成田国際空港)、江戸東京博物館見学、浅草見学
9/25(水)   
オリエンテーション、歓迎昼食会、東京スカイツリー見学、水上バス乗船
9/26(木)   
大学訪問(3団:青山学院大学、4団:津田塾大学)
9/27(金)   
3団:山形県へ移動、山形県庁訪問、 オリエンタルカーペット株式会社訪問
4団:北海道へ移動、北海道の観光に関する講義
9/28(土)   
3団:山寺訪問、そば打ち体験、ホームステイ対面式
2団:大倉山ジャンプ場見学、ホームステイ対面式
9/29(日)   
終日ホームステイ
9/30(月)
大学訪問(3団:山形大学、4団:北海道大学)、東京へ移動
10/1(火)   
着物着付け・茶道体験、お好み焼き作り体験、食品サンプル作り体験
10/2(水)   
東京国立博物館見学、企業訪問(3団:カシオ計算機株式会社、4団:株式会社サンリオ)、報告会
10/3(木)   
帰国(成田国際空港)

2日目午前、立教大学社会学部の野呂芳明教授による特別講義「変貌する東京の景観」を受けました。都市としての東京の景観の移り変わりを、日本橋などの名所を例に出しながら説明があり、団員たちは研修中滞在する東京について理解を深めました。

午後には、東京スカイツリー展望台見学や、浅草から浜松町までの水上バス乗船を通し、現在の東京の様子を興味深く見ていました。

都内での大学訪問は、第3団は青山学院大学を、第4団は津田塾大学を訪問し、キャンパス見学を行ったほか、日本の大学生とのディスカッションを通し、交流を深めました。
第3団が訪問した青山学院大学では、在学生の日韓両言語による司会のもと、日韓学生混合のグループで〇×クイズを行い、盛り上がりました。
第4団が訪問した津田塾大学でのディスカッションでは、日韓両国の文化や大学の違い、互いが抱いているイメージというテーマで話し合い、相違点を発見する良い機会となりました。

日程4日目から7日目にかけて、第3団は山形県で、第4団は北海道で研修を行いました。
第3団は、オリエンタルカーペット株式会社を訪問しました。韓国をはじめとする、世界各国の施設やホテルなどに、広くカーペット製品を同社の工場で、ほぼ手作業で従業員たちが美しい製品を作っている様子を見て、団員たちからは感嘆の声が上がっていました。

その後、第3団、第4団ともに2泊3日のホームステイが始まりました。対面式会場でホストファミリーと出会った団員らは、緊張と期待の面持ちでそれぞれのご家庭へと向かいました。

ホームステイを終えた団員からは、「日本の一般の生活を体験する良い機会となった」、「別れの際にホスト宅のお父さんが涙をぬぐいながら、2番目の娘と思っていると言ってくれて感激した」、ホームステイが日程中もっとも印象に残った等という感想が多くありました。

また、第3団が訪問した山形大学では、同大学生による山形県や山形大学の紹介、韓国人留学生による留学生活紹介に団員たちは熱心に耳を傾けていました。また、山崎真二教授による講義「東日本大震災とマスメディア」を受けての日韓学生のディスカッションを行うとともに、キャンパスツアー(付属施設見学)の一環で科学実験体験なども行いました。
第4団が訪問した北海道大学では、グループディスカッションを行い、最後にグループごとに話し合った内容を発表しましたが、テーマ以外のお互いの関心事についても語り合い、意義深い交流の場となりました。

8日目以降は、両団とも東京に戻り、施設見学や文化体験を行いました。
着物着付け・茶道体験では、団員たちは会場となった清澄庭園を散策し、茶道に関するレクチャーを受けた後、実際に自分でお茶を点て、日本の伝統文化を味わいました。

また、企業訪問として、第3団はカシオ計算機株式会社、第4団は株式会社サンリオを訪問しました。
第3団が訪問したカシオ計算機株式会社では、韓国でも知られる「G-SHOCK」の商品誕生秘話や海外戦略について詳しく説明していただき、団員たちからは、新しく進出しようとする製品分野、スマート普及に伴う戦略などの質問の他に、G-SHOCKを愛用しているファンならではの意見もあり、活発な質疑応答が繰り広げられました。
第4団が訪問した株式会社サンリオでは、キャラクターの商品化の過程や、韓国をはじめとする海外進出の経過や目標、課題について説明していただき、団員たちからは、サンリオの強さ、大人を対象にした人気商品を作り出していく戦略、採用試験ではどういった点を重視するか、などの質問がありました。

感想報告会では、団員たちから以下のような感想がありました。
●マスコミで接していた日本に対する良くないイメージが、実際に来て変わった。
●他の国の文化は実際に自分で体験することが大事だと感じた。
●日本人が韓国について意識が高いことを知り、日本のイメージがよくなった。
●ホームステイを通し、日本の一般の生活を体験することができた。
●訪問先での人との出会いが一番印象的だった。
●訪問先で知り合った人たちとの縁を今後とも大事にしていきたい。
帰国日の午前、研修全体を振り返り、団員たちは「帰国して発信したいこと」について班ごとに話し合い、模造紙にまとめ、皆の前で発表し共有しました。