2024年度 日韓教員交流事業 「後続交流」のご紹介
今年6月と8月に教員を対象とした日韓学術文化交流事業訪日団および訪韓団をそれぞれ実施しましたが、その参加者による自主的な後続交流が今でも活発に続いています。
現在は、有志のコアメンバーが発起人となり、主に3つのグループが活動しています。
一つ目の言語に関するオンライン交流会では、日本の教員は韓国語を、韓国の教員は日本語を話すように努めることで、ランゲージエクスチェンジのような雰囲気で交流しています。この交流を通じて、教員一人ひとりが自身の言語力向上を図るとともに、関心事を共有することで、より一層個人同士の親睦を深めています。
二つ目の童話を活用した交流会では、オンライン上で童話を一緒に読み、各自がどう感じたか、どう解釈したか等を共有しながら交流しています。国や文化の違いによって感じ方が異なったり、あるいは同じように感じたりと、訪日団や訪韓団への参加を経たことで、さらにステップアップした日韓交流の実践版が実現しています。
三つ目の文化や社会に関する交流会では、日韓両国の流行やキーワードをもとに、各自が感じたことについて話し合いながら交流しています。ネイティブでなければ理解しにくい擬声語や造語等について新たに知ることもでき、相手国への理解をさらに深める機会となっています。
また、先日は2023年度の教員訪日団に参加した韓国の教員が、2024年度の教員訪日・訪韓団参加者に向けて話をするオンライン講演会が開催されました。
メインスピーカーは当基金の日韓教員交流事業への参加を通じて、日本の学校と姉妹校提携まで尽力された韓国の高等学校の教員であり、「私の学校でも交流を始めたいけれど難しそう」と感じている参加者に寄り添った丁寧かつ詳細な説明で、日韓学校間交流のノウハウを伝授されていました。
当基金では、今後も引き続き日韓両国の教員の方々に交流の機会を提供していくことで、教員間の交流がひいては両国の次世代を担う小学生、中学生、高校生等、若い世代の交流機会の拡大へとつながり、両国市民間の相互理解がさらに促進されていくことを心より願っています。
ここ数年の教員を対象とした交流事業がきっかけとなって実現した、学校間交流の事例などを、「日韓交流事例」ページでご紹介しています。併せてご覧ください。