大学生訪韓団参加者によるアクションプラン実施例 紹介

 2024年3月に実施した大学生訪韓団(第2団)に参加した原田芽依さんによるアクションプラン(訪韓団での経験を活かした活動計画)への取組みをご紹介します。

 訪韓団への参加中、同世代の日本人学生、韓国人学生との交流を経験する中で、たくさんの夢、将来の姿、ビジョンに出会い、「日韓の学生の夢を集めた展示会を開催する」というアクションプランを立てた原田さん。帰国直後の翌4月から社会人として新たな一歩を踏み出し、この度、このアクションプランをご自身の業務の一環として実現しました。

 展示会では「なりたい自分」「叶えたい将来」をテーマに、日韓の若者から事前に募集したショートエッセイを、本人を模したイラストとともに紹介。国境を越え、「この人はどんな夢を描くのだろう?」「この夢を描く人はどんな人だろう?」と思わず興味をひかれる構成になっています。
 また期間中には、自由に夢を書いて飾ることのできる参加型の企画も実施しており、夢と夢が出会える場でもあります。

 この度の展示会の開催にあたり、原田さんはどのような思いで企画を進めてきたのでしょうか。インタビュー形式でお話を伺いました。

●展示会を実現した今の気持ちをお聞かせください
 大学生訪韓団への応募時から「学生が大きな声で夢を語れる社会になったら良いな」とは考えていましたが、社会人になって多くの方々から共感をいただく中で実現することができうれしいです。

(訪韓団の訪問先で)


●この展示を通して一番伝えたいことはどんなことでしょうか
 日本も韓国も共通で、若い人たちが夢を持ちにくくなっているのかなと感じていましたので、今回展示している若者たちのショートエッセイが、少しでも未来をポジティブに考えるきっかけになってくれたらと思います。そして今回の展示を訪れた方にも、参加型企画でご自身の夢について飾っていただき、夢と夢が出会う場となればうれしいです。

●昨年3月に大学生訪韓団に参加し翌月から社会人になられましたが、訪韓団に参加した経験は社会で生かされていますか
 訪韓団では自分とは違う専攻、異なる興味を持つ日本の同世代と「韓国」という共通点で出会いました。そんな仲間たちと韓国を訪問し、共に韓国の学生たちと交流する中で、自分とは違った考え方や未来に触れ、自分の中の選択肢が大きく広がったように感じます。

(訪韓団の仲間と一緒に)


●原田さんの夢を教えてください
 自分の商業施設を持つことです。いろいろな方々の「楽しみになる場所」「落ち着ける場所」「挑戦でき、それが叶えられる空間」を作ることが夢で、就職にあたってもこの業界を選びました。

●記事を読んでいる方に伝えたいことがあればお願いします
 置かれている環境や性別などの条件で自分を制限してほしくないと思います。やりたいことに対して自分で限界を定めずに挑戦していく若者がもっと増えればと思います。それが社会のエネルギーになっていくはずです。
 今回の展示は学生の夢を集めた展示ですが、見て終わりではなく、自分だったらどう考えるか、自分のアウトプットとして自分の夢を発信する参加型の展示にも是非参加していただきたいです。

 原田さんのアクションプランの原点となったように、夢と夢との出会いはまた新しい自分に出会える素敵な機会になるかもしれません。

 展示会の詳細は以下のとおりです。

【展示会概要】
企画名:「Dear My Future」
会場:ルミネエスト新宿 2Fコネスト(回廊)
期間:2025年1月2日(木)~1月31日(金)
内容:
①エッセイパネル展示/日韓の若者から募集した、「やりたいこと」や「なりたい自分」などにまつわるエッセイ展示。
②参加型展示/1月2日(木)~1月13日(月・成人の日)の期間中、自由に夢を書いて飾り付ける参加型企画。 ※カードが無くなり次第終了

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