日韓文化交流基金では、隣国の同世代をはじめ世代を超えた多様な人々と交流することで、国境を越えた国民同士の信頼関係を深めることを目的とした、大学生や教員、高校生等を対象に訪日団の招へいおよび訪韓団の派遣事業を実施しています。
主に日本政府から委託を受け、在韓日本大使館、在釜山・済州総領事館、韓国側からは国立国際教育院などの協力を得て事業を実施しています。

2020(令和2)年度 青少年交流事業実績

2020(令和)年度は、JENESYS2020などの一環として、オンライン上での大学生・教員等交流を実施しました。

1.プレプログラム事業

(「JENESYS訪日団及び訪韓団」団員に選抜された青少年を対象に、事後にオフラインでの訪日・訪韓を行うことを前提とした企画。オンライン上でオリエンテーションや講義、オンライン視察を実施。)
合計10団体273名(招へい243名、派遣30名)

No. 団 体 名 団体数 人数 期 間
1 日韓大学生オンライン交流事業(訪日) 1 29 全4回(令和2年12月19・26日、1月16・23日)
2 日韓大学生オンライン交流事業(訪韓) 1 30  同上 
3 在韓公館選抜事業 韓国青年訪日団(東京オリパラ韓国ホストタウン視察) 1 11 全3回のうち2回実施(2月6日、3月6日;3回目は2021年度に実施)
4 在韓公館選抜事業 韓国大学生訪日団(第1~4団) 4 130 全6回のうち2回実施(2月20日、3月20日; 3回目以降は2021年度に実施)
5 在韓公館選抜事業 韓国高校生訪日団(第1~3団) 3 73 全4回のうち1回実施(3月13日;2回目以降は2021年度に実施)

2.JENESYS フォローアップ事業

(過去に実施したJENESYS訪日団及び訪韓団の参加経験者(高校生・大学生・社会人)を対象に、オンラインでのフォローアッププログラムを実施。)

(ⅰ)日韓オンライン交流事業
全4期:計39日間、延べ372 名(日本側196名、韓国側176名)
ビデオ通話システム「Skype」上にグループトークルームを開設し、テーマ(例:「新型コロナウイルスと私たちの生活」、「選挙文化や政治参画意識の違い」等)に基づくディスカッションやフリートークを実施。第3期では日韓両国のマスコミ関係者をゲストに招いた日韓交流に関する討論会、また第4期では参加者の要望を受け、互いの国の言語を学習中の参加者を主な対象に日本語/韓国語で自己紹介や居住地の魅力を伝えあうランゲージエクスチェンジを通した交流を行った。

区分 期間・人数
第1期 4月20日(月)~5月1日(金) 9日間(月~金 午前・午後)
延べ118名(日本側58名、韓国側60名)
第2期 5月12日(火)~5月30日(土) 9 日間(火、木、土 午前・午後)
延べ101名(日本側53名、韓国側48名)
第3期 6月2日(火)~6月27日(土)12日間(火・木 午後、土 午前・午後)
延べ85名(日本側46名、韓国側39名)
第4期 6月30日(火)~7月18日(土)9日間(火・木 午後、土 午前・午後)
延べ68名(日本側39名、韓国側29名)

(ⅱ)日韓交流オンライン訪日団
全5回:参加者113名(日本側:34名、韓国側:79名)
これまでオフラインで実施してきた訪日事業をオンライン上で構成。日韓両国の若者によるオンライン上での討論等を実施。また東日本大震災の復興状況の理解促進と風評被害払拭に資することを目的に、震災を題材とした映画鑑賞や監督及び映画出演者によるティーチイン、またオンライン上での福島視察等も行った。

期日 内容
8月29日(土) 「最近の日韓関係について学ぶ」
9月5日(土) 「東日本大震災からの復興について学ぶ」
9月12日(土) 「福島からのオンライン中継・視察」
9月19日(土) 「日韓学生討論 -気になることを話し合おう-」
9月26日(土) 「日韓市民交流」(オンライン「日韓交流おまつり2020 in Tokyo」参加)

(ⅲ)日韓教員オンライン交流
全4回 参加者:延べ67名(日本教員:28名、韓国教員:39名)
直近3ヶ年度の日韓の教員交流プログラムの参加者を対象に、オンライン交流プログラムを実施。新型コロナウイルスの感染拡大により大きな影響を受けた日韓両国の教育現場の課題について意見交換を行い、相互理解増進を目指した。

期日 内容
9月9日(水) 自己紹介、テーマ発表
9月23日(水) テーマ発表
10月14日(水) テーマ発表、自由討論
10月28日(水) 特別講義