韓国青年訪日団(第3~5団) リポート

ニュース青少年交流事業

在韓日本3公館(ソウル・釜山・済州)が募集・選抜した100名の高校生からなる「韓国青年訪日団第3~5団」が、2月11日から19日までの9日間の日程で来日しました。このうち第3団と4団は「日韓交流と日本の神話と伝説の故郷を巡る」をテーマとして熊本と宮崎を中心に、また第5団は「日韓交流と日本の平和教育」をテーマとして熊本・長崎・佐賀・福岡を中心に、九州の各地を訪問しました。

福岡空港から入国した一行は到着後すぐに熊本へ移動し、翌日から本格的に日程が始まりました。午前中はオンラインでつながった外務省から、同省の日韓交流室長による「新しい日韓関係」に関する講義を、また午後の熊本県庁表敬では「熊本地震からの復興と韓国との交流」に関する講義を聴講しました。
県庁表敬では最後にスペシャルゲスト、くまモンが登場するサプライズにみんな大喜び!くまモンと一緒にダンス踊ったり、写真を撮ったりして交流しました。
その後訪問した熊本城では、地震被害からの復旧が進む様子をボランティアガイドの方に説明して頂きながら視察しました。中には韓国語で一生懸命解説してくれた方もおられ、とても良い交流になりました。

3日目からは第3~4団と第5団の2グループに分かれて進行しました。
第3~4団は引き続き熊本県に残り、専修大学熊本玉名高校を訪問。バスの到着時には、校門で団員全員分の名前が入った手作りの「推しうちわ」で熱烈な歓迎をうけ、一行は驚きながらもとても感激した様子でした。交流プログラムでは同校生徒とオリジナル扇子を一緒に作りながら親睦を深め、短い時間ながらも充実した交流となり、大満足のようでした。

4日目からはテーマ「日本の神話と伝説の故郷を巡る」に関連した宮崎日程が始まりました。まずは高千穂を訪問し、現地のボランティアガイドの解説によるテーマ関連の視察を行いました。
5日目は終日ホームステイ家庭で過ごし、各家庭でトマトを収穫したり、海へ行ったり、ドライブをしたりと様々な思い出を作って一日を終えました。
6日目は美郷町にある百済の里を訪れ、解説士の案内と共に「西の正倉院」と「百済の館」を視察しながら、この地に伝わる百済王伝説について学びました。
7日目は宮崎県庁を表敬し、宮崎県の概要等についてお話を伺った後、午後は青島神社へ。南国情緒に溢れ、島全体が聖域になっている珍しい神社に団員たちは興味津々で、ボランティアガイドの説明に耳を傾けつつ、じっくりと見学しました。
8日目は日南市にある飫肥(おび)城下町を視察。南国ならではの木々が植えられている武家屋敷の庭園はどことなく異国情緒も漂っていて、団員たちは物珍しそうに見学していました。

第5団は「日韓交流と日本の平和教育」をテーマとして熊本・長崎・佐賀・福岡を中心に、各地を訪問しました。
共に訪日した第3~4団とともに熊本県内での視察を終えた一行は、滞在3日目の13日より長崎県内で視察と交流を行いました。
南島原アートビレッジ・シラキノでは、廃校となった小学校を拠点に、地域文化の再生のための芸術活動に取り組む若手アーティストの方々からお話を伺った後、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産を視察し、地域に根付いた文化への理解を深めました。

翌14日は長崎県立口加高等学校を訪問し、同校の生徒との交流を通じて、親睦を深めました。

5日目~7日目に長崎県南島原市内でホームステイを体験した後、長崎原爆資料館を訪問。被爆体験の講話や平和公園の視察などを通じて、日本の平和教育について理解を深めました。
その後は朝鮮半島とのゆかりのある佐世保市の釜山神社と佐賀県有田町の陶山神社、また「日韓交流センター」としての役割も果たしている
名護屋城博物館の視察を通し、過去から現代へと続く日韓交流の歴史について学びました。

最後の夜の成果報告会では、グループごとにアクションプランを真摯に発表する姿がとても頼もしく見えました。

 韓国青年訪日団(第3~5団)日程表

報告書(日程、写真、参加者や関係者等の感想、参加者によるSNSでの情報発信の実績などを掲載しています)
日本語版(일본어판) / 한국어판(韓国語版)