韓国教員訪日研修団(第3・4団、2010.6.1-10)

6月1日から10日までの9泊10日の日程で韓国教員訪日研修団(韓国教育科学技術部国立国際教育院派遣)計40名(第3団は高等学校教員、第4団は特別支援学校教員および養護教員などで構成)が来日し、研修を行いました。
[第3団団長:申春姫 ソウル大清中学校校長、第4団団長:姜錫俊 論山大建中高等学校校長]


都内では第1・2団同様に、東京学芸大学の坂井俊樹教授より日本の教育について学んだほか、六本木ヒルズを訪問し環境問題に対する意識を高めるなどの研修となりました。
東京と横浜での学校訪問では、第3団は都立杉並総合高等学校、横浜市立みなと総合高等学校を訪問し、総合高等学校という比較的新しい試みや個性を伸ばす教育について学びました。第4団は都立墨東特別支援学校、横浜市立二つ橋高等特別支援学校を訪問し、日本の特別支援学校の教育方法、就職支援活動などについて学びました。

都立墨東特別支援学校の教育プログラムについて熱心に聞き入る団員
5日目からの2泊は、第3団は岩手県、第4団は会津若松市を訪問し、ホームステイを行いました。

早速自己紹介を行うホストと団員(会津若松市)
日本の家庭で過した2泊3日間について、団員からは
「今後は、自分の娘とホストの息子を、ペンパルフレンドとして交流させたい」
「年齢や国を越え、人と人とが近づいたと思う」
「小さなことにも配慮してくれる日本人に感動した」
などの感想が述べられました。
ホームステイ終了後は、第3団は花巻東高等学校を訪問し、生徒のクラブ活動や授業の様子を見学し、生活指導などについて活発に意見を交換しました。第4団は通園訓練センターたんぽぽ園、障がい福祉サービス事業所コパンを訪問し、障がいのある方々への支援方法や、働き方について学びました。

ハングルを含む書道を学ぶ生徒たちの様子を視察(花巻東高等学校)
大阪では、両団ともに茶道と能という日本の伝統文化を体験しました。
能の体験では、実際の舞台にあがり面をつけて歩くなど、たいへん貴重な体験をし、伝統文化の伝承の問題にもふれました。

茶道を通じ日本のもてなしの心を学ぶ(小谷城郷土館)

能体験では、面をつけて演じることの難しさを実感した(堺能楽会館)
研修団に参加した先生方からは、
「日本人に対するイメージが改善された」
「研修内容が期待以上だった。また、現場の教師たちの情熱を見て、反省する点も多かった」
「日本についてとても多くのことを学べた。研修に参加でき、幸運だった」
といった感想が述べられました。
<日程>
6月1日(火)
成田国際空港、江戸東京博物館
2日(水)
講義、歓迎昼食会、六本木ヒルズ(耐震技術、ヒートアイランド対策学習)見学
3日(木)
<第3団>都立杉並総合高等学校、東京シューレ
<第4団>都立墨東特別支援学校
4日(金)
<第3団>横浜市立みなと総合高等学校
<第4団>横浜市立二つ橋高等特別支援学校
5日(土)
地方へ移動(第3団:岩手県、第2団:福島県会津若松市)、ホームステイ対面式
6日(日)
ホームステイ
7日(月)
<第3団>花巻東高等学校
<第4団>通園訓練センターたんぽぽ園、障がい福祉サービス事業所コパン
大阪へ移動
8日(火)
阿倍野大阪防災センター
9日(水)
コクヨショウルーム、能楽・茶道体験
10日(木)
関西国際空港より出国