韓国大学生訪日研修団(第1・2団)(2009.9.29-10.8)

2009年9月29日から10月8日までの9泊10日の日程で韓国大学生訪日研修団(第1団および第2団)計39名が来日し、研修を行いました。
(第1団団長:朴相哲 ソウル教育大学校教授、第2団団長:金宇煐 公州大学校教授)


一行は東京で研修をスタートし、江戸東京博物館で江戸から東京への歴史の流れと、朝鮮通信使などについて学びました。また、立教大学の野呂芳明教授から、日韓の都市文化比較と題した講義の中で、それぞれの都市の成り立ちやその背景、日韓の違いなどについて学びました。その後、六本木ヒルズで日本の耐震技術や緑化事業、環境教育をテーマに見学を行いました。
3日目には大学訪問として、第1団は神田外語大学、第2団は電気通信大学を訪問し、キャンパスツアーや、日本側学生との交流を行いました。
第1団が訪問した神田外語大学では、韓国語学科の学生たちの案内で大学内の語学研修施設や図書館などを見学した後、日韓両国の学生がグループに分かれて、お互いの大学生活や関心事などについて語りあうなど、交流のひと時を過ごしました。
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1団 神田外語大学でのキャンパスツアー
4日目は北区防災センターを訪問し、地震発生のメカニズムや災害からどのようにして身を守るかなど、レクチャーを受けた後、地震や消火、煙避難の体験を行いました。
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防災センターでの消火体験
研修の中盤では第1団は宮崎県宮崎市を訪問、第4団は宮城県仙台市を訪問し、ホームステイと大学訪問を行いました。
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対面式(宮城)
日本の家庭で過ごした2泊3日間について、
「日本語がわからないのでどきどきしていたが、歓待してくれる気持ちが伝わってきてうれしかった。」
「韓国から来た自分より韓国のドラマを知っていて、びっくりした。それほど韓流が浸透していると思うとうれしかった。」
などの感想が出ました。
地方での大学訪問では、第1団が宮崎公立大学、第2団が東北大学を訪問しました。第2団が訪れた東北大学では、概要説明や研究室の見学を行いました。その後の学生との交流会では、短い時間ながら、打ち解けて話が弾む様子があちらこちらで見られました。
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東北大学での交流
研修に参加した学生からは、
「防災記念館、原爆資料館を見学することで、いつもは当たり前だと思っていた平和についての大切さを再確認した。防災訓練など、自分の国ではできない体験ができ、大変ためになった」
「今まで日本に対して好感を持っていなかったため、ホームステイは一番気が重かったが、ホストファミリーは韓国への好意を示してくれ、自分にとても良くしてくれた。ホームステイを通して自分が持っていた日本に対する固定観念、偏見を捨てることができた。」
という声が寄せられました。
<日程>
9月29日(火)
成田国際空港着、江戸東京博物館見学
30日(水)
 訪日研修オリエンテーション、講義、歓迎昼食会、六本木ヒルズ(耐震技術、ヒートアイランド対策学習)見学
10月1日(木)
 学校訪問(第1団:神田外語大学、第2団:電気通信大学)
2日(金)
 北区防災センター見学
3日(土)
 地方へ移動(第1団:宮崎県宮崎市、第2団:宮城県仙台市)、ホームステイ対面式
4日(日)
 ホームステイ
5日(月)
 学校訪問(第1団:宮崎公立大学、第2団:東北大学)
 熊本へ移動
6日(火)
 見学(阿蘇・熊本城・雲仙岳災害記念館・カステラ作り)
7日(水)
 見学(原爆資料館・平和記念公園・大浦天主堂・グラバー園・出島・長崎くんち)
福岡へ移動
 感想報告会
8日(木)
 福岡空港より出国