韓国青年訪日研修団(在外公館派遣)(2010.01.05-14)

1月5日から14日までの9泊10日の日程で韓国青年訪日研修団(在外公館派遣)計88名が来日し、研修を行いました。
[第1団(在大韓民国日本国大使館派遣)団長:李秉鎭 世宗大学校教授、第2団(在釜山日本国総領事館派遣)団長:朴載燮仁済大学校教授、第3団(在済州日本国総領事館派遣)団長:蘇明仙済州大学校教授]


今回は高校生、大学生、社会人混合の団となったため、東京でのプログラムは高校生グループ、大学生・社会人グループとに分かれての研修となりました。
大学生・社会人グループは、明治学院大学の秋月望教授から「日本人と日本社会」と題した講義を受け、日本における韓流ブームの流れや韓国と日本の交流のあり方などを学びました。また日本科学未来館で最先端の科学技術を見学し、浅草ではからくり屏風作りの体験もしました。

日本科学未来館の方から展示物の説明を受ける団員
公式訪問では、第1団は横浜国立大学、第2団は津田塾大学、第3団は明治学院大学を訪問しました。各大学では、日本側の学生と日韓を比較したディスカッションを行ったり、キャンパスツアーを行ったりと、限られた時間の中でも充実した交流を行いました。

大歓迎を受けた横浜国立大学訪問

活発な意見交換が行われた津田塾大学でのディスカッション
一方、高校生グループも大学生・社会人グループと同様に多くの施設を見学し、文化体験をしました。その中でも韓国で人気が高いジブリ美術館は当初から期待が高く、館内では工夫された展示物に見入っていました。
5日目からの2泊は、第1団は愛媛県、第2団は島根県、第3団は愛知県を訪問し、ホームステイを行いました。
第3団が訪問した愛知県では、トヨタ産業技術記念館を見学し、紡織から出発したトヨタの歴史を、展示物を通じて紡織機械から最新のトヨタのクルマまで幅広く見学しました。その後、大ホールでホストファミリーとの対面式を行いました。

期待と緊張が混じりながらの対面
日本の家庭で過した2泊3日間について、団員からは
「色々な場所に連れて行ってもらったのも楽しかったが、何よりも、こたつに入りながら、色々なことを話せたのが一番思い出深い」
「周りの友達にも、この地をお勧めしたいと思う」
「ホストに詳しく自分の国を紹介できる様に、韓国についてもっと知らなくては、と思った」などの感想が述べられました。
ホームステイ終了後は、広島では平和について考える機会を得、倉敷、姫路、神戸では日本の歴史や伝統文化について学びました。

捺染絵付け体験で真剣にい草のマットに色を重ねている団員
研修団に参加した学生からは
「ホームステイでは、日本の家庭を直接見ることができ、日本人の温かさと日本文化を学べた」
「屏風作り、捺絵付けなどの体験学習では、直接日本の伝統芸能の一部を学べたことが楽しく、良かった」「一日一日が惜しく、とても良い研修だった。日本語の実力も、日本を見る視野も広げられたと思う」といった感想が述べられました。
<日程>
1月5日(火)
成田空港・羽田空港着、訪日研修オリエンテーション
6日(水)
歓迎昼食会
<大学生・社会人>六本木ヒルズ(耐震技術、ヒートアイランド対策)見学、<高校生>江戸東京博物館見学
7日(木)
<第1、2団大学生・社会人>日本科学未来館見学、<第3団大学生・社会人>学校訪問(明治学院大学)、
<高校生>ジブリ美術館見学
8日(金)
<第1団・2団大学生・社会人>学校訪問(第1団横浜国立大学、第2団津田塾大学)、
<高校生、第3団大学生・社会人>日本科学未来館見学
9日(土)
地方へ移動(第1団:愛媛県松山市、第2団:島根県松江市、第3団:愛知県名古屋市)、ホームステイ対面式
10日(日)
ホームステイ
11日(月)
広島へ移動、原爆ドーム、平和記念公園見学
12日(火)
倉敷へ移動、美観地区見学、倉敷捺染絵付け体験
13日(水)
姫路へ移動、姫路城見学、神戸へ移動、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター見学
感想報告会
14日(木)
関西国際空港より帰国