韓国教員訪日研修団(第1・2団、2010.5.11-20)

5月11日から20日までの9泊10日の日程で韓国教員訪日研修団(韓国教育科学技術部国立国際教育院派遣)計40名が来日し、研修を行いました。
[第1団団長: 朴寶培国立国際教育院国際交流在外同胞教育チーム長、第2団団長: 李尚源徳壽高等学校長]


第1団は小学校教員、第2団は中学校教員で構成されており、都内では東京学芸大学の坂井俊樹教授より日本の教育についての講義を受けたほか、六本木ヒルズを訪問し、耐震・環境問題に対する意識を高めるなど、多様な内容の研修となりました。

講義中、熱心にメモをとる団員
東京と川崎での学校訪問では、第1団は大田区立久原小学校、川崎市立藤崎小学校を、第2団は世田谷区立山崎中学校、川崎市立はるひ野小中学校を訪問し、特色ある教育現場を見学しました。

日韓の教育事情について話し合う両国の教員(大田区立久原小学校)
5日目からの2泊は、第1団は香川県、第2団は愛知県(稲沢市)を訪問し、ホームステイを行いました。稲沢市では団員全員が着物を着て、茶道や華道を体験しました。また、たくさんの方々が参加して、盛大な歓迎交流会を開いてくださいました。

ホストとの方との対面式

ホストの方の指導のもと、花の世界に魅了された華道体験

稲沢市で開かれた盛大な歓迎交流会
日本の家庭で過した2泊3日間について、団員からは
「日本の家族ができた」
「一般の家庭で2日間、日本の家族とともに過ごし、日本人のイメージがよくなった」
「今後も自分の家に招き、交流を続けたい」
などの感想が述べられました。
ホームステイ終了後は、第1団は高松市立新番丁小学校を訪問し、生徒と給食を一緒に食べるなどの交流を行いました。特に、第2団は一宮市立西成中学校で日本の子どもたちを相手に授業を実践するなど、たいへん貴重な体験をしました。

日本の生徒に対して韓国教員が授業を行う機会を得た一宮市立西成中学校訪問
研修団に参加した先生方からは
「ホームステイ、学校訪問を通して、韓国で勉強するだけでは分からなかったことを多く学べた」
「日本文化体験を通して、日本の、昔から変わらないものを大切にする精神を感じた」
「ホームステイ、学校訪問、企業訪問を通して、日本人の他者への配慮の心を学んだ」
といった感想が述べられました。
<日程>
5月11日(火)
成田国際空港、江戸東京博物館
12日(水)
講義、歓迎昼食会、六本木ヒルズ(耐震技術、ヒートアイランド対策学習)見学
13日(木)
<第1団>大田区立久原小学校、伝統文化体験
<第2団>世田谷区立山崎中学校、日本科学未来館、みなと館
14日(金)
<第1団>川崎市立藤崎小学校
<第2団>川崎市立はるひ野小中学校
15日(土)
地方へ移動(第1団:香川県、第2団:愛知県稲沢市)、ホームステイ対面式
16日(日)
ホームステイ、<第2団>伝統文化体験、歓迎交流会
17日(月)
<第1団>高松市立新番丁小学校、<第2団>一宮市立西成中学校、大阪へ移動
18日(火)
阿倍野大阪防災センター、大阪市こども相談センター
19日(水)
コクヨショウルーム、能楽体験、大阪市内見学
20日(木)
関西国際空港より出国