韓国中学生訪日研修団(第1・2団、2010.5.20-26)

5月20日から5月26日までの6泊7日の日程で韓国中学生訪日研修団(第1・2団)計108名が来日し、研修を行いました。
(第1団団長:金正鎰 倉北中学校校長、第2団団長:崔乘明 江原道教育庁奨学官)


1、2日目は都内で日本科学未来館等の見学を行い、3日目は群馬県へ移動しました。群馬県自然史博物館では、迫力ある恐竜や、群馬の自然を再現した展示物を見たり触ったりしながら、地球の生い立ちや群馬県の自然や環境について学びました。
特に、尾瀬の湿原と四季の移り変わりについても学習し、自然への理解を深めました。

群馬県自然史博物館で貝の音を聞いてみる様子
4日目は、1団は榛東・北軽井沢方面、2団はみなかみ方面を訪問しました。みなかみ町の「たくみの里」(地元の伝統工芸や食の体験工房が集まっている施設)では、そば打ち体験にチャレンジしました。お店の方に作り方を教えてもらいながら、そば粉をこね、伸ばした生地を細く切るところまでやってみました。出来上がったそばは、お店の方にゆでてもらい、天ぷらと一緒にいただきました。
初めてのそば打ち体験について、団員は、「そば生地を伸ばすのに力を使うので大変だったけど楽しかった」と述べていました。

慣れない手つきながらもそば作りに励む
一行は5日目に埼玉県のさいたま市立木崎中学校、さいたま市立大宮北中学校を訪問し、日本の中学生と一緒に授業を受けるなどして交流を深めました。
木崎中学校を訪れた団員は、ペアの生徒に各クラスへ案内され、交流行事や授業に参加しました。英語での自己紹介やトランプゲームによるレクリエーションを通して、照れながらも徐々にお互いの距離を縮めていました。
午後に開かれた全体交流会では、2002年の日韓国民交流年に日韓共同企画で創られた曲「U&I」を、両国の生徒全員が日本語と韓国語の両方で合唱し、訪問の最後を飾る印象的な場面となりました。「合唱で心がひとつになって気持ちよかった」「恥ずかしかったけど、日本の友だちが関心を持っていることをきけてうれしかった」「今度会うときは、お互いにもっと英語で話せるように誓い合った」などと感想を述べていました。

英語で自己紹介をする団員(さいたま市立木崎中学校)

日韓両国の生徒による合唱は体育館中に響き渡った(さいたま市立木崎中学校)
6日目の彩の国ビジュアルプラザでは、最新の技術を使ったデジタル映像製作を体験しました。実際に俳優とカメラマンになって撮影を体験したり、自分たちが「空飛ぶ魔法のじゅうたん」に乗って恐竜王国を旅する合成映像を作りました。

「空飛ぶ魔法のじゅうたん」で恐竜王国を探検中
一週間の研修を終え、団員からは「学校訪問が一番思い出になった。学校生活の日韓の違いや共通点を知ることができた」「日本の歴史や科学の発展、日本人の生活を知ることができた」「将来日本を訪問する際、今回の経験を生かしたい」などの感想がありました。
<日程>
5月20日(木)
成田空港到着、訪日研修オリエンテーション
21日(金)
外務省表敬訪問、歓迎昼食会
日本科学未来館、東京みなと館見学
22日(土)
第1団は新幹線、第2団は特急で群馬県へ移動
富岡製糸場、群馬県立自然史博物館見学
23日(日)
第1団:ハルナグラスでオリジナルコップ作り、浅間火山博物館見学
第2団:谷川岳ロープウェー、たくみの里でそば打ち体験、月夜野ビードロパークにてオリジナルカップ作り
群馬県での見学後、第1団は特急、第2団は新幹線で埼玉県へ移動、ホテルにて学校訪問オリエンテーション
24日(月)
学校訪問(第1団:さいたま市立木崎中学校、第2団:さいたま市立大宮北中学校)
25日(火)
小江戸川越めぐり(喜多院、まつり会館、菓子屋横丁)、彩の国ビジュアルプラザにて映像学習体験
日高神社(第1団)・高麗神社(第2団)見学、全体ミーティング
26日(水)
成田空港より帰国