韓国大学生訪日研修団(韓国外交通商部派遣、2011.11.8 ~17)

11月8日から17日までの9泊10日の日程で韓国大学生訪日研修団(韓国外交通商部派遣)30名が来日し、研修を行いました。
(団長:文邵熙(ムン・ソヒ)外交通商部文化交流協力課3等書記官)
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本団は、「地域おこし・地域ブランド力」を研修テーマとし、各訪問地で見学や体験をしつつ、地域活性化の努力を理解し、日本の地域多様性を改めて見出すものとなりました。
一行は、江戸東京博物館や浜離宮恩賜庭園などを見学し、東京の歴史や地域特性について学びました。また、浅草では雷おこし作りを体験し、韓国の伝統菓子との相違点についても見出すことができました。


浅草で行った雷おこし作り

4日目には、目白大学を訪問し、多くの日本の学生と交流しました。地域行事の広報や、観光立国としての日韓両国を世界にアピールする方法などについて韓国語で行われた討論では、短い時間にもかかわらず、すばらしいアイディアがいくつも提示されました。また団員からは、
「来日前は言語面で不安だったが、韓国語の上手な日本の学生が多く、楽しく話し合いができた」といった感想が多くあげられました。

さらに、秋葉原地域見学では、新しい若者文化と在来の問屋文化などが共存している様子を目の当たりにし、多様な文化が許容されている地域特徴について学びました。

各グループ、活発な討論を行った目白大学訪問

5日目からの2泊3日間は愛知県稲沢市を中心とした地域でホームステイを行いました。ホームステイの中日には、着物の着付けや茶道、華道など日本文化を体験し、またホストファミリーの方々との交流会が開催され、訪日団は4チームに分かれ、韓国より準備してきた歌や踊り、演劇を披露しました。
団員からは、
「ホームステイを通じて日本人のやさしさを知った」
「日本人に対し常に疑いの念を抱いていたが、ホームステイを通じて、そのような気持ちなくなった」
といった感想が述べられました。

ホストファミリーとの交流会で演劇にテコンドーを盛り込んで披露したチーム


初めて味わうお抹茶と和菓子の味


ホストファミリー宅で開かれたホームパーティ

7日目からは、岐阜県高山市や白川村を訪れ、伝統や自然を維持し、地域ブランド力として発展させ、地域の暮らしに結び付けている現場での取り組みについて学び、見学しました。
さらに、京都では「京町家再生研究会」を訪問し、町家の構造を見学しつつ、京町家の保存と維持のための取り組みおよび市民運動を続けるための努力について学びました。


ネイチャーガイド、白川郷の暮らしの知恵を学ぶ

団員からは、
「通常の旅行では行くことができない場所を訪れることができた」
「相違点よりも共通点を学ぶことができ、いい経験となった」
「本でしか見ることができなかった金閣寺などを訪れることができ、感動した」
「いろいろな先入観や反感があったが、それらを払拭することができた」
といった声が寄せられました。

<日程>
11月8日(火)
成田国際空港着、北区防災センター
9日(水)
駐日大韓民国大使館訪問、外務省訪問、六本木ヒルズ、歓迎夕食会(外務省主催)
10日(木)
江戸東京博物館見学、雷おこし作り体験、浜離宮恩賜庭園見学
11日(金)
目白大学訪問、秋葉原地域見学
12日(土)
トヨタ産業技術記念館訪問、名古屋城見学、ホームステイ対面式(愛知県稲沢市平和町)
13日(日)
ホームステイ、日本文化体験(着物着付け・茶道・華道)、交流会
14日(月)
高山市内(陣屋・古い町並み)見学
15日(火)
白川郷の暮らしを学ぶガイドウォーク、白川郷合掌造り民家園見学
16日(水)
京町家再生研究会訪問、天龍寺、金閣寺、清水寺見学
感想報告会
17日(木)
関西国際空港より出国