【JENESYS2.0】韓国中学生訪日研修団(第3・4団、2013.6.13~6.19)

JENESYS2.0の一環として、韓国国立国際教育院で選抜・派遣された韓国中学生訪日研修団第3・4団計100名が、6月13日から6月19日までの6泊7日の日程で来日しました。
(第3団団長:鄭貞憓(チョン・ジョンヘ)崇谷中学校校長、第4団団長:朴美昤(パク・ミリョン)凍港中学校校長)

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本事業は、「日本を感じる」というテーマの下、滞在中は中学校訪問を通じた交流や都内・栃木県での世界遺産などの見学、日本の伝統文化を体験しました。
※「JENESYS2.0」の概要についてはこちらをご覧ください。

<日程>
6/13(木)
成田国際空港着、オリエンテーション
6/14(金)
講義、歓迎昼食会、都内視察(3団:江戸東京博物館、和太鼓体験 4団:東京タワー、先端技術館@TEPIA)
6/15(金)
都内視察(三鷹の森ジブリ美術館、浅草)、栃木県へ移動
6/16(日)
華厳の滝見学、日光自然博物館、日光彫体験、日光東照宮見学
6/17(月)
栃木県内中学校訪問(3団:宇都宮市立陽北中学校 4団:上三川町立本郷中学校)
6/18(火)
栃木県庁によるブリーフィング、東京へ移動、都内視察(3団:東京タワー、先端技術館@TEPIA、4団:江戸東京博物館、和太鼓体験)、報告会
6/19(水)
成田国際空港より出国

  
1・2団に続き、今回の3・4団も2日目に「韓国からの訪日増加に向けた日本の取組」について日本政府観光局の方から説明を伺いました。さまざまな観光客誘致の取組事例の紹介を受けたほか、今後の新たな観光プロモーションのためのアイデアを出し合うなど活発な意見交換も行いました。
その後、都内での日程では、江戸東京博物館や浅草の見学を通じ、江戸時代から続く東京の歴史や文化について触れる機会を持ったほか、実際に和太鼓演奏の体験もしました。ばちの持ち方や太鼓の打ち方から習い、最終的には皆で一緒にリズムを合わせ一曲仕上げました。

このほか、都内では日本の先端技術を学ぶ機会として、先端技術館@TEPIAを訪問しました。ここでは健康や医療、防災や環境といった暮らしの中で取り入れている先端技術の展示を見学しました。

3日目の都内見学では、三鷹の森ジブリ美術館を訪問し、韓国でもなじみのあるスタジオジブリ作品の絵コンテやキャラクターに目を輝かせながら見入っていました。

4日目は栃木県に移動し、日光地域の見学を行いました。華厳の滝や日光自然博物館見学を通じて、日光の雄大な自然に触れました。その後は、江戸時代には朝鮮通信使が訪問した日光東照宮を見学しました。当時の日韓関係に思いを馳せると同時に、陽明門や三猿が彫られている神厩舎など社殿の見学も熱心に行いました。

その後は江戸時代から続いている日光彫りの体験をしました。日光東照宮で見学した三猿や鳴き龍などの絵柄の中から、自分の好きな柄を選び、ひっかき刀という日光彫ならではの道具で、絵柄を彫りました。

5日目は、3団は宇都宮市立陽北中学校、4団は上三川町立本郷中学校を訪問し、授業体験や生徒との交流を行いました。
3団が訪問した陽北中学校では、一学年全員が運動場に集い、日韓混成の生徒同士で長縄跳びやフラフープくぐりのクラス対抗戦が開かれました。団員らは慣れない長縄に苦戦しつつも、声援を受けながら日本の中学生とともに汗を流しました。
授業や給食、交流会など楽しい時間はあっという間に過ぎ、学校を出発する時にはあちこちで涙のお別れをする姿がみられました。
「日本の生徒たちが優しく親切、また純粋でよかった。」「校則をよく守り、身だしなみもきちんとしていて印象的だった。」「言葉が通じない上に日本に対していい印象がなかったが、実際に訪問して心配が期待と楽しさに変わった。」との感想を述べていました。

4団が訪問した上三川町立本郷中学校では、国語や英語、家庭科、社会など様々な教科の授業体験をしました。上三川中学校の生徒の横に座り、内容を教えてもらったり、時には日本語で意見を言ったりしながら、一緒に授業を受けました。団員からは「意思疎通をする努力をしてくれた日本の学生たちの様子が印象的だった」「日本の学生と一緒に授業を受け、お互いに音楽やダンスなどを披露するなど、両国の文化を理解しあったのが印象的で、別れるときとても寂しかった」という感想がありました。

今回の研修を通して、団員たちからは以下のような日本の姿を伝えていきたいとの感想がありました。

・日本の国民性が、秩序正しく礼儀を守り人に対する思いやりを持っていることを自国の人に伝え、自分たちも見習いたいと思った。
・日本に対して悪い印象しかなかったが、実際来てみて悪い印象がなくなったこと。
・お互いの国がどのようにしたら助け合えるか、問題点を最大限解決できるか、帰国してから論議してみたい。
・外国の人のみならず他人に対して親切にする気持ちを学んだのでそれを伝えたい。