【JENESYS2.0】在韓公館選抜事業 韓国高校生訪日研修団(2013.4.10~4.16)

在大韓民国大使館、在釜山総領事館、在済州総領事館で選抜、派遣された韓国高校生訪日研修団計33名が来日し、4月10日から4月16日までの6泊7日の日程で研修を行いました。
(団長:徐商範(ソ・サンボム)太白機械工業高等学校教師、引率:金鍾柱(キム・ジョンジュ)馬山内西女子高等学校教師、朴鐘懸(パク・ジョンヒョン)飛鳳高等学校教師)[@pause]

本事業は平成25年度の事業である「JENESYS2.0」の一環として行われ、「日本を感じる」という研修テーマの下、日程中は群馬県での文化視察・体験やホームステイ、都内での企業訪問、日本の高校生との交流を通じて、日本の魅力を体感しました。

※「JENESYS2.0」の概要についてはこちらをご覧ください。

<日程>
4月10日(水)
成田国際空港着
11日(木)
観光庁職員によるブリーフ、都内視察(原宿神宮前商店会による案内)
12日(金)
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)訪問、群馬県高崎市に移動、少林山達磨寺の視察、高崎だるま絵付け体験
13日(土)
伊香保温泉街視察、伊香保おもちゃと人形自動車博物館見学、みなかみ町・たくみの里視察、ホームステイ対面式
14日(日)
ホームステイより集合、都内に移動
15日(月)
郁文館高等学校訪問、外務省訪問、感想報告会
16日(火)
成田空港より出国

 

研修2日目は観光庁職員からお話を伺い、海外旅行客の日本への誘致政策などについて理解を深めました。その後、一行は日本のポップカルチャー発祥の地ともいえる原宿を訪問し、原宿神宮前商店会の八木原会長から、原宿がファッションの街であることや、ロリータファッションが原宿ファッションの代表例であることなどお話をしてくださいました。その後も商店会の方の案内により、竹下通り、裏原宿、神宮前遊歩道(キャットストリート)、表参道を視察し、若者に人気のお店を見学したり、エリア毎の特徴を学びました。

翌日は、株式会社DeNAを訪問しました。会社の概要説明や、同社ゲーム製品の「モバゲー」についての説明を伺ったほか、団員から「一つのゲームを作るのにかかる時間」「各国毎に人気のあるゲームや特徴の違い」「アプリの開発のために大学で何を学べばいいのか」などの質問や、同社が韓国に進出していることから、「韓国ゲーム界への影響力について」など積極的な質問が出ました。

企業訪問後には、群馬県へ移動しました。まずは群馬県高崎市の名物のだるまの絵付け体験をしました。
団員一人一人がだるまの目を書き入れる作業を行いましたが、筆で目を書き入れる作業が思った以上に難しく、職人技の難しさを改めて感じるひと時でした。

翌日は同県みなかみ町へ移動し、たくみの里の見学後、1泊2日のホームステイが始まりました。団員らは自分の日本語がホストファミリーに通じるのか、ホームステイ中に体験したいことを上手く伝えられるのか、各々緊張と期待を抱き、各家庭へと訪問しました。

翌日のホームステイお別れ会では、団員から「ホストファミリーの方には、日本の文化、生活を一つ一つ丁寧に教えてもらった。また本当の子供のように接してもらい感謝している。自分の日本語が十分でなく、この感謝の気持ちが伝わっているのかが心残りだが、大切な思い出を作らせてくれた。」との涙ながらにお別れの挨拶がありました。

群馬での日程を終え、都内に再び戻り、一行は郁文館高等学校を訪問しました。
同校では、書道体験を行ったほか、学食で一緒にお昼を取りながら交流をしたり、また新入生のクラブ勧誘行事の見学等を行いました。このほか、同校の生徒に、韓国の高校生生活を紹介するなどの時間を持ちました。

高校訪問終了後に、研修の総括として外務省訪問し、研修の報告を行いました。団員からは「今回の研修を通じて、韓国とは違う魅力を見つけられた、特にホームステイではホストファミリーが自分を本当の孫のように接してくれた経験から、日本人の情が一番の魅力だと思った」という感想報告がされました。

今回の研修を通して、団員たちは帰国後に以下のようなことを周囲に伝えたいと報告がありました。

・学校訪問で日本の学生たちが夢に向かって、目標を実現するために学校に通っているのを目の当たりにし、韓国は見習わなければならないと思った。

・ホームステイで本当の孫のように接してもらい、日本人は温かいと感じた。この思いを胸に韓国に帰ったらまず、日本人は親切だということをみんなに伝えたい。

・日本人は冷たいという先入観が、実際接してみてなくなったということ。一泊二日しかないホームステイ後、別れるのが辛くて涙が溢れた。

・普通ならできない体験(浴衣、DeNA訪問、ホームステイ、学校訪問)をできCOOL JAPANがなんであるか、体で感じられた体験すべてを伝えたい。

また今回、一行の群馬県訪問中、新聞社から取材を受けました。その記事は以下からご覧になれます。
朝日新聞2013年4月13日群馬県版