【JENESYS2.0】日韓交流ユースカップ2013(2013.7.24~8.9)習志野市立習志野高・仁川南高混成チームが総合優勝に輝く!

2013年7月24日(水)から8月9日(金)まで、外務省が推進する「JENESYS2.0」(アジア大洋州諸国及び地域との青少年交流)の一環として、「日韓交流ユースカップ2013」を実施しました(主催:公益財団法人 日韓文化交流基金、後援:外務省、協力:公益社団法人 栃木県サッカー協会)。

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※「JENESYS2.0」の概要についてはこちらをご覧ください。

<日程>
(1)派遣事業
7月24日(水)~7月30日(火)
韓国国内(各交流先地域)

(2)招へい事業
8月2日(金)~8月9日(金)
日本国内(各地域及び栃木県宇都宮市)
うち、集合行事日程
8月6日 14:00~17:00
プレゼンテーション・コンテスト
8月7日・8日
サッカー大会
8月8日
表彰式

<参加チーム(8チーム)>
(1) 東北学院高等学校 ・ 錦湖(クムホ)高等学校
(2) 栃木県立宇都宮白楊高等学校 ・ 崇実(スンシル)高等学校
(3) 國學院大學栃木高等学校 ・ 尚文(サンムン)高等学校
(4) 矢板中央高等学校 ・ 高陽(コヤン)高等学校
(5) 鹿島学園高等学校 ・ 九里(クリ)高等学校
(6) 習志野市立習志野高等学校 ・ 仁川(インチョン)南高等学校
(7) 東京学館高等学校 ・ 富平(プピョン)高等学校
(8) 山梨県立甲府東高等学校 ・ 忠州(チュンジュ)商業高等学校

 

今年で5回目となる本事業は、日韓の高校同士で日韓混成チームを結成した8つのチームが参加、相互に相手国を訪問し、サッカーを通じた交流により、お互いの魅力を発見しながら理解を深めました。

8月6日(火)から8日(木)には事業を締めくくる集合行事が開催され、日韓混成の8チームが交流の成果を発表するプレゼンテーション・コンテスト及びサッカー大会で順位を競った結果、習志野市立習志野高等学校・仁川南高等学校チームが総合優勝に輝きました。

韓国での交流(日本側高校生の派遣事業)
7月下旬、日本側の高校生が韓国の交流相手チームを訪問し、5~7日間の日程でホームステイまたは合同合宿をしながら、サッカー練習や試合、伝統文化体験などを行いました。招聘事業に先立ち、日本側生徒が自分たちの地元をアピールする機会も設けられ、観光地や特産品、名物料理などの魅力が伝えられると、韓国側生徒は訪日への期待に胸をふくらませていました。

日本での交流(韓国側高校生の招聘事業)
8月初旬からは日本側チームが韓国の交流チームを迎え、招聘事業を開始しました。韓国側は日本側交流校の各地元において交流やサッカー試合等を通じて、派遣事業よりさらに親交を深めた後、6日(火)に全8チームが栃木県宇都宮市に集合しました。

集合行事(プレゼンテーション・コンテスト、サッカー大会、表彰式)
8月6日(火)~8日(木)にかけて、これまでの交流の成果を発表するプレゼンテーション・コンテストとサッカー大会に臨みました。
プレゼンテーションは「お互いの魅力発見」と題し、派遣・招聘事業で交流をした成果に加え、お互いに感じた魅力やどれだけ相互理解を深められたかを各チームから発表してもらいました。両国で体験したことに対し、「Hot KoreaとCool Japan」と特徴づけて発表するチームやホームステイや合宿での生活体験が披露されるなど、さまざまな視点から生徒それぞれが実際に現地で感じた思いが語られました。

7日(水)からは、栃木SC宇都宮フィールドに場所を移し、日韓の混成チーム同士よるサッカーのトーナメント戦が行われました。8日(木)には2日間の試合を勝ち抜いた矢板中央高等学校・高陽高等学校チーム対習志野市立習志野高等学校・仁川南高等学校チームによる決勝戦となり、圧倒的な強さをみせた習志野市立習志野高等学校・仁川南高等学校チームが勝利を収めました。

大会中、1日目に企業訪問、2日目にはサッカークリニックもそれぞれ行われました。初日に一行が訪れたのは、サッカーに取り組む生徒にも関心のあるスポーツ用品を扱う大手販売店で、店長から日本における販売店網や商品展開などの説明を受けました。特に韓国側生徒らは、スポーツ用品のみならずキャンプ用品まで取り扱う品揃えとプライベートブランドの豊富さに興味を感じていました。
翌日はサッカー元日本代表で栃木県出身の米山篤志・東京23フットボールクラブ監督がコーチを務めるサッカークリニックが開催され、ユニークなパス練習など、コミュニケーションを深めるトレーニングを行いました。「日韓両国の選手も今や世界中でプレーし、外国選手とのコミュニケーションは非常に重要。このような行事の貴重な機会を通して多くのことを学んでほしい」と米山監督からアドバイスを受けると、両国の選手らは、言葉が通じない中でも楽しみながら意思疎通を図る工夫とその大切さを実感していました。

プレゼンテーション・コンテストと2日間にわたるサッカー大会の結果、総合優勝はプレゼンテーション・コンテスト、サッカー大会とも最高得点を獲得した習志野市立習志野高等学校・仁川南高等学校チームに決定し、表彰式にて当基金の鮫島章男会長から優勝トロフィーが贈呈されました。また、参加全チームに岸田文雄外務大臣からの賞状が、外務省北東アジア課の森本室長より授与されました。

順位

総合点

チーム名

プレゼンテーション

サッカー

1位

100

習志野市立習志野高等学校 ・ 仁川(インチョン)南高等学校

1位

1位

2位

79

東北学院高等学校 ・ 錦湖(クムホ)高等学校

2位

3位

3位

77

矢板中央高等学校 ・ 高陽(コヤン)高等学校

4位

2位

4位

71

國學院大學栃木高等学校 ・ 尚文(サンムン)高等学校

2位

4位

5位

53

鹿島学園高等学校 ・ 九里(クリ)高等学校

4位

5位

6位

29

栃木県立宇都宮白楊高等学校 ・ 崇実(スンシル)高等学校

4位

8位

7位

25

東京学館高等学校 ・ 富平(プピョン)高等学校

8位

6位

8位

22

山梨県立甲府東高等学校 ・ 忠州(チュンジュ)商業高等学校

7位

7位

<交流を通して感じた魅力>
日本側参加者(韓国の魅力)
・以前は冷たい印象で警戒していたが、今(交流後)はとても親密に感じている。
・ニュースでは対立している両国というイメージだったが、笑顔での歓迎に親近感を持った。
・初対面でも親切に接してくれる。
・明るく社交的でスキンシップが多い。
・積極的で常に前向きである。
・食事がおいしく、野菜が多くて健康や栄養に気を遣っている。

韓国側参加者(日本の魅力)
・街のきれいさ、人と人も交通もマナーが良い。
・礼儀正しくきちんと挨拶をする。
・失敗をしても笑顔で激励してくれる。
・皆仲が良く、団結している。
・学校で多様な部活に取り組んでいる。
・負けている試合でも、前向きに最後まで走り続ける懸命さ。
・観光地の温泉の種類が多くて楽しめる。
・ラーメンがインスタントでなく、手打ちで具もおいしい。