【JENESYS2.0】韓国高校生訪日研修団第1団(2013.10.17~10.23)

JENESYS2.0の一環として、韓国国立国際教育院で選抜・派遣された韓国高校生訪日研修団第1団の50名が、10月17日から10月23日までの6泊7日の日程で来日しました。
(第1団団長:李相憲(イ・サンホン)真乾高等学校校長)
[@pause]
本事業は、「日本を感じる」というテーマの下、滞在中はホームステイや長野での高校訪問を通じた交流、日本の文化などを体験しました。
※「JENESYS2.0」の概要についてはこちらをご覧ください。

<日程>
10月17日(木)
到着(羽田空港)、オリエンテーション
10月18日(金)
講義、歓迎昼食会、浅草見学、日本科学未来館見学
10月19日(土)
能楽体験、ホームステイ対面式
10月20日(日)
ホームステイより集合、長野県へ移動、全体会議
10月21日(月)
長野県篠ノ井高校訪問、ショッピングモール訪問
10月22日(火)
長野県教育委員会訪問、長野県高校生訪韓研修団団員との顔合わせ、合同で善光寺見学、草木染め体験、東京へ移動、報告会
10月23日(水)
帰国(羽田空港)

 

2日目の講義では国文学研究資料館の先生から「「熊野観心十界曼荼羅」に見る日本人の信仰と死生観」というテーマでお話し頂きました。現在でも、お盆祭りや先祖を供養する行事など伝統的な習慣が残る中で、その源流を中世の絵画からひも解いて頂きました。団員らは初めて触れる日本の地獄絵を興味深そうに見ていました。

その後は、浅草寺と日本科学未来館を見学しました。
江戸時代の民衆信仰の中心地であった浅草寺を訪問し、本殿のほか、参道、雷門まで歩き、現在でも多くの参拝者がおり、今でも多くの人に親しまれていることを知ることが出来ました。

日本の科学技術を展示している日本科学未来館では深海を探索する地球深部探査船や、宇宙住居棟などボランティアの方から説明を受け、日々、発展を追求する日本の科学技術について理解を深めました。

3日目にはホームステイが始まりました。1泊2日という短い期間ではありますが、ホストファミリーとの対面を前に、日本語が通じるか、ホストファミリーはどんな人なのか、緊張と期待が混じりながら対面式を迎えました。

1泊2日という短い期間でしたが、ホームステイを終えて団員からは、「ホストファミリーとの会話の中で日本と韓国は、似ているところが多いように見えるが、実際には違いがありそれを発見出来た」「短い時間の中で、日本の伝統や人々の親切な人間性について学べた」「漫画やアニメなどしか見られなかった日本の一般的な生活や住宅を見れて大事な経験になった」などの感想があがりました。

ホストファミリーとのお別れの後、一行は長野県に移動しました。
5日目には長野県篠ノ井高校を訪問しました。この訪問では、音楽、書道、英語、美術等の通常授業を訪問校の生徒と一緒に受けたり、交流授業としてホームルームの時間に、篠ノ井高校の生徒とのフリーディスカッションや、ゲームなどで親睦を深めました。

午後のお別れ行事では、篠ノ井高校からは和学部の発表や剣道部の模範演技を見せて頂きました。一行からはパワーポイントを使って、韓国料理や観光地の紹介をし、また韓国の高校生の一日を動画を使って紹介しました。韓国の高校生が夜遅くまで学校で勉強している様子が紹介され、篠ノ井高校の生徒さんからは、驚きの声が挙がっていました。

6日目は、この訪問の翌月に長野県高校生訪韓研修団として、長野県内の高校生が韓国を訪問する事業に参加する団員が十数名集まって下さり、グループ毎に分かれ善光寺を見学しました。長野県の高校生は、英語やジェスチャーで善光寺の歴史や見どころを説明してくれました。

長野県高校生訪韓団の団員と善光寺見学とお昼の交流を終えた後、一行は長野県の飯綱に移動し、長野ならでのは文化体験として、草木染体験をしました。この時期に収穫されるリンゴの木を使い、思い思いの柄を作り、ハンカチ染めを行いました。

今回の研修を通して、団員たちからは以下のような日本の姿を伝えていきたいとの感想がありました。
・おもてなしの精神について伝えたい。
・日本人の親切さについて伝えたい。
・日本という国はとても伝統深く、見どころが沢山あると伝えたい。
・日本人すべてが韓国に対して悪い感情を抱いているわけではないということ。
・言語の壁が、お互いの対話や行動の支障になろうとも、本質的な理解と疎通はお互いへ関心を持つ事で解決することができるということ。