【JENESYS2.0】大阪府枚方市中学生訪韓研修団(2013/12/15~12/21)

JENESYS2.0の一環として、大阪府枚方市中学生訪韓研修団50名が訪韓し、12月15日から12月21日までの6泊7日の日程で研修を行いました(団長:中野雅央 大阪府枚方市立杉中学校校長)。一行は、滞在中、韓国の中学訪問や、ホームステイ、文化体験・視察のほか、日系企業の訪問などを通じて、韓国の文化・社会に対する理解を深めました。[@pause]

※「JENESYS2.0」の概要についてはこちらをご覧ください。

<日程>
12月15日(日)

金浦国際空港より入国、Nソウルタワー見学
16日(月)
景福宮見学、在大韓民国日本国大使館訪問、「samsung d'light」見学
17日(火)
産業見学(キムチ工場)、韓国民俗村、水原華城見学(地元の梅香女子情報高等学校生徒との合同見学・夕食交流会)
18日(水)
企業訪問(東友 Fine-Chem)、体験学習(韓国伝統衣装・礼儀作法、テコンドー)、韓国国立国際教育院訪問
19日(木)
崇谷中学校訪問、ショッピングセンター視察
20日(金)
鰲頭山統一展望台見学、体験学習(サムルノリ)、JUMP公演鑑賞
21日(土)
感想報告会、金浦国際空港より出国

今回の滞在中は、研修直前に降った雪が随所に残る寒さの中、スタートしました。2日目午前の景福宮は、雪化粧で荘厳さを増した宮殿の姿を見ることが出来、格別の体験となりました。

在大韓民国日本国大使館 公報文化院の訪問では、大使館の役割についてのブリーフを受け、日本の在外公館である大使館とその公報文化院の役割について学びました。

その後、ソウルの江南地区にある、サムスン電子の広報館である「samsung d'light」(サムスン・ディライト)を訪問。日本でも今やおなじみのサムスン製スマートフォンの最新モデルの展示や、最新のデジタル技術が搭載されたデバイスを体験しました。      

日程3日目にはソウル郊外の京畿道にあるキムチ工場を訪問し、キムチについての知識を学び、実際にキムチを漬ける体験を行いました。昼食後は京畿道水原市にある民俗村を訪問しました。

    
その後、世界遺産である水原華城の一部である華城行宮の見学に、地元の梅香女子情報高等学校生徒が合流し、グループ別の見学と夕食交流会が開かれました。高校生のお姉さんたちに案内される枚方の中学生たちは、見学の合間に雪投げをするなどしてすぐに打ち解ける様子が見られ、夕食の時間も大変にぎやかになりました。

4日目は、京畿道平澤市にある「東友 Fine-Chem株式会社」を訪問しました。同社は住友化学のグループ企業で、サムスン電子製のスマートフォンの液晶部品の多くを手掛けています。当日は日本から派遣されている代表理事が直々にご案内くださり、団員たちの質問にも丁寧に応じてくださいました。今や世界ブランドとなったサムスン製品を、日本の資本が支えていることや、そうした日韓の経済の協力関係について知る貴重な機会となりました。
 

午後は韓国伝統衣装・礼儀作法とテコンドーの2コースに分かれて文化体験を行いました。伝統衣装コースは衣装の区別や礼儀作法などを学びました。テコンドーは基本動作を学んだあと、コンビネーション動作にチャレンジするなど、元気いっぱいに取り組む姿が見られました。 

5日目は、ソウル市内の崇谷中学校を訪問しました。学校では歓迎式の後、さっそく授業に参加させてもらい、各教室で交流が行われました。教室でたくさんの韓国人生徒に囲まれ、緊張気味だった団員たちは時間が経つにつれ、リラックスしていったようで、片言の英語や簡単な韓国語の単語でやり取りをしていました。崇谷中には日本語が上手な生徒もいて、団員たちは驚きながらもうれしくてさらに会話が弾む様子も見られました。
給食もパートナー生徒と共に食べました。食堂は、日本から来た団員たちに興味がある崇谷中の生徒たちも相まって、たいへんにぎやかとなり、団員たちはいろんな人から声をかけられ、戸惑いながらも楽しそうにしていました。

給食の後は再び授業体験の後、体育館で崇谷中吹奏楽クラブの演奏披露が行われ、答礼として研修団の生徒代表による枚方市の紹介を行いました。

6日目の午前は鰲頭山統一展望台の見学を通じ朝鮮半島分断の現状を学び、午後はソウル市内の「貞洞劇場」でサムルノリの演奏体験を行いました。
 

一行は帰国日の午前に研修を振り返り、感想をまとめました。 以下のような意見が述べられました。
●韓国語での授業内容がよく分からなかった自分達に、簡単な英語で一生懸命説明してくれたことが印象に残っている。
●交流した学生が、初めて会った瞬間にハグをしてくれたり、日本人学生のめに必死になって 日本語を勉強してくれたりと、優しくて情熱的な国だと思った。
●とても優しくて、人情が厚く、友好的に接してくれるいい人達だと思った。
●礼儀を重んじ、目上の人を敬う精神が日本より色濃く残っていると感じた。
●韓国はどのような国で、どんな人たちがいるかということを伝えたい。