韓国高校生訪日団 リポート(その1 第1団&第2団)

青少年交流事業

 「日韓交流とSDGs」をテーマに、韓国全土から選抜された高校生等100名が9/22~28の7日間の日程で来日しました。100名を2つの団に分け、首都圏でのプログラムの後、第1団は関西地方、第2団は中部地方をそれぞれ訪問しました。
 一行はまず都内で講義「最近の日韓関係について」を受講。2日目は埼玉の高麗神社視察や故李秀賢*氏の顕彰碑訪問を含む新大久保でのフィールドワークを行い、3日目からはそれぞれ団別の日程に入りました。

(*李秀賢さんについては基金ウェブサイトにてご紹介していますので、ご覧ください。

職員からの「交流エピソード」(1) 李秀賢さんの墓前で誓う日韓交流への新たな思い

★第1団★


 関西滞在中は和歌山県で星林高校訪問と、白浜町を中心とした南紀州地域でのホームステイを通じて、現地の方々との交流を深めました。また奈良県では日韓交流の足跡を辿るべく、韓国とゆかりのある法隆寺を訪問し、古代から続く日韓の歴史と、今後の日韓交流について思いを巡らせました。

 テーマの一つである「SDGs」関連プログラムでは、大阪ATCグリーンエコプラザの視察を通じて、環境や人権などに配慮した企業や団体の活動について学び、和歌山県白浜町では、同地におけるSDGsへの取り組みについての講義を受講する中で、気候変動に伴う影響と今後の課題について学びました。

 帰国前日に行われた成果報告会では「日本の方々の優しさを実感した」「SDGsは日常生活から実践できることを学んだ」などの感想が聞かれました。たくさんの気づきと学びを、持ち帰ってくれたものと思います。

 

★第2団★

 第2団は長野県、岐阜県、愛知県の中部地方を訪問し、各種のプログラムを体験しました。

 「SDGs」関連プログラムでは、Hakuba SDGs Labや八方尾根開発株式会社での講義の聴講や、白馬高校での同校生徒による「断熱改修プロジェクト」についての発表を聞きました。また八方尾根うさぎ平や黒菱平を訪問してそれぞれの環境保全の取り組みについて学びました。

 特に白馬高校が学校を挙げて取り組む「断熱改修プロジェクト」は、文部科学省が推進する「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)」の一環として実施されており、日本の同世代がSDGsと関連して自ら課題を見つけ、それを解決するために実践している先行例であるとのことで、団員たちは深く感銘を受けるとともに、大変よい刺激を受けたと語っていました。
 八方尾根の視察では、その雄大かつ貴重な自然を目の前にして、「地球人として、この大自然を守っていかなければならない」と肌で感じる機会となりました。

 滞在中の人的交流としては、まず白馬高校訪問では「文化・スポーツ体験」として、同校の生徒とともに弓道、茶道、ボルダリング、バドミントンの体験を通じて日本の高校生活を知り、同校生徒との交流を深めました。また岐阜県郡上市内で行われたホームステイを通じて、一般家庭の生活も体験しました。






 このほか、長野県庁では韓国出身の国際交流員による長野県と韓国の交流に関するお話を伺い、最後の訪問地である愛知県では、一宮市尾西歴史民俗資料館で朝鮮通信使の功績について学びました。一行にとっては日本と韓国の交流の、過去と現在の両方について学んだ機会となりました。

韓国高校生訪日団(第1・2団)  日程表

報告書(日程、写真、参加者や関係者等の感想、参加者によるSNSでの情報発信の実績などを掲載しています)

日本語版(일본어판) / 한국어판(韓国語版)

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韓国高校生訪日団(第1~3団)レポート(その2 第3団)

報道実績
韓日の学生交流が活発(統一日報ウェブ版 2024.09.25)

(第2団)韓国の高校生 長野県の魅力を学ぶ 県庁を訪問(信濃毎日新聞デジタル 2024.9.25)
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(第2団)韓国の高校生 SDGs体験 白馬高訪問や八方尾根視察(大糸タイムス 2024.9.28)
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