韓国大学生訪日研修団(第3・4団)(2009.11.3-12)

11月3日から12日までの9泊10日の日程で韓国大学生訪日研修団(第3団および第4団)計39名が来日し、研修を行いました。
(第3団団長:黄仁渉 全北大学校教授、第4団団長:金基奭 嶺南大学校教授)


一行は東京で研修をスタートし、江戸東京博物館で首都・東京の成り立ちと歴史に関する展示を見学しました。また、立教大学の野呂芳明教授から、日韓の都市文化比較と題した講義の中で、それぞれの都市の成り立ちやその背景、日韓の違いなどについて学びました。その後、六本木ヒルズを見学しながら、建設までの経緯や環境へ配慮した技術、地域振興の取り組みなど、案内の方から説明を受けました。
東京では、第3団は青山学院大学、第4団は東京都市大学を訪問し、キャンパスツアーや、日本側学生との交流を行いました。
第3団が訪問した青山学院大学では、両国の学生がクイズやディスカッションを通じて、限られた時間でしたが交流の時間を満喫できました。

青山学院大学での交流
5日目からの2泊は、第3団は愛媛県今治市、第4団は岩手県盛岡市を訪問し、ホームステイと大学訪問を行いました。
第4団が訪問した岩手県では、盛岡市内にある岩鋳鉄器館を見学し、地元名産の南部鉄器の製造工程についての説明を受けました。学生たちは職人さんの作業に熱心に見入ってました。

岩鋳鉄器館での製造実演見学
日本の家庭で過ごした2泊3日間について、
「勉強していた日本語を使う機会となり、とても有意義だった」「地方は東京と違い、(人や街に)ゆったりと余裕がある風に感じられた」
「本当によくして頂いた。是非またこの地を訪れたいと思う」
などの感想が出ていました。
地方での大学訪問では、第3団が松山大学、第4団が岩手県立大学を訪問しました。第3団が訪れた松山大学では、概要説明と施設見学に続いて、昼食を兼ねた学生との交流会が開かれ、韓国語の履修学生など多くの参加者が集まり、日本語と韓国語を交えながら話が弾む様子があちらこちらで見られました。

松山大学での交流
研修に参加した学生からは、
「日本の学生と接することを楽しみにしていた。限られた時間だったが、その中で自分が先入観を持っていたことに気付き、実際に出会うことの重要性を感じた」
「神戸に滞在しながら、大阪市内も見学できた。ひとことで関西と言っても、雰囲気や人の感じに違いがあると思った」
「人と防災未来センターで知った地震の様子と、復興した実際の街の様子の両方を知り、人々の努力のすばらしさを感じた」
という声が寄せられました。
<日程>
11月3日(火)
成田国際空港着、江戸東京博物館見学
4日(水)
 訪日研修オリエンテーション、講義、歓迎昼食会、六本木ヒルズ(環境対策技術、ヒートアイランド対策学習)見学
5日(木)
 学校訪問(第3団:青山学院大学、第4団:東京都市大学)
6日(金)
 北区防災センター見学
7日(土)
 地方へ移動(第3団:愛媛県今治市、第4団:岩手県盛岡市)、ホームステイ対面式
8日(日)
 ホームステイ
9日(月)
 学校訪問(第3団:松山大学、第4団:岩手県立大学(盛岡市内見学含む))
 神戸へ移動
10日(火)
 見学(大阪市内(水路めぐり)・通天閣・神戸市内(和ろうそく作り))
11日(水)
 見学(阪神淡路大震災記念人と防災未来センター・姫路城)
 感想報告会
12日(木)
 関西国際空港より出国