報告 【JENESYS2021】 在韓公館選抜 韓国青年オンライン交流プログラム(第2回)

 1月22日(土)の初回に続き、2月5日(土)に2回目を迎えた今回の交流プログラムは、東日本大震災復興ドキュメンタリー映画「一陽来復 Life Goes On」(尹美亜監督)を鑑賞しました。岩手・宮城・福島県の被災地で復興を目指して生きる人々を追ったこの映画を通して、参加者たちはそれぞれ、被災地に思いを馳せていたようです。
 鑑賞後の尹美亜監督と映画出演者との質疑応答では、被災地の現在の復興状況や続編ドキュメンタリー製作に関する質問があり、お二人は1つ1つの質問に丁寧にお答え下さいました。また、「絆という言葉について改めて考えたが、人が人を思いやることではないかと映画を通して感じた」と語ってくれた参加者もいました。

 映画鑑賞の次は福島市の福島県観光物産館と、福島大学のオンライン視察を行いました。
 福島県観光物産館では、福島が誇るお米やお酒、農水産加工品について、櫻田館長が自ら館内を回りながらご紹介下さいました。今回はより詳しくお伝えすべく、特におすすめの特産品は現場で基金スタッフが「試食レポート」にチャレンジしました。ちりめんじゃこや干し柿、凍み餅、喜多方ラーメン等はどれもおいしく、機会があればぜひ韓国の皆さんにも食べてもらいたいものばかりでした。

 この日の最後は福島大学の学生2名のナビゲーションによる福島大学キャンパスツアー。図書館や食堂、生協等の見学に続いて、韓国語の授業の様子とともに、韓国語講座受講生からの韓国語のメッセージを紹介しました。福島大学の学生たちが韓国語を学ぶ場面では、画面に映る韓国の参加者たちの表情が、とても嬉しそうに見えました。

 キャンパスツアーの後はナビゲーション役の学生2人が生出演し、質疑応答を行いました。
 終了時間間際まで活発な質疑が行われ、中でも印象的だったのは「東日本大震災から10年以上が経過した現在の福島大学の地域における役割」について尋ねられた福島大学の学生が、「被害を忘れないこと、そして今も復興作業が続いていることである。福島県内に所在する大学であるとはいえ、他県出身の学生も多いため、彼らにも東日本大震災での被害について伝えていく必要がある。今後、万が一、同様の大規模災害が発生した際には、私たち自身が避難し、さらには周囲のことにも対応できるように、震災と関連付けた学習を行っている。震災を風化させないことが役割だと考えている」と語ってくれたことです。次世代の若者が記憶と経験を活かし、復興と発展をめざす姿を強く印象付けられたのではないかと思います。

 次回は参加者ごとに今回のプログラムのまとめとして成果発表を行った後、日本の同世代の若者との交流会を予定しています(大学生:2/19、高校生:2/26)。

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