報告 【JENESYS2021】 在韓公館選抜 韓国青年オンライン交流プログラム(初回)

 韓国の大学生・高校生計69名を対象に「東日本大震災から10年、被災地復興視察」をテーマとする交流プログラムは、1月22日(土)の午後、初日を迎えました(全4回)。
 今回の参加者は、韓国ソウル・釜山・済州の日本大使館ならびに総領事館で選抜された、日本に大変関心の高い学生の皆さんです。

 歓迎のあいさつの後、最初のプログラムは外務省の日韓交流室長による、両国関係に関する講義を聴講しました。
 講義では政治外交・経済関係・人的交流の側面から現在の日韓関係について学びました。質疑応答では「日韓交流に将来携わりたいが、自分に何ができるか」など、気持ちのこもった多くの質問が出ました。

 講義の次は、埼玉県日高市にある高麗神社をオンライン訪問。高句麗からの渡来人「高麗王若光」を主祭神とすることで知られ、長い歴史を持つ高麗神社。この日は高麗文康宮司が案内してくださいました。創建の歴史や、神社のお参り作法などを宮司が直々にご説明くださり、参加者たちは神妙な面持ちで見入っていました。

 この日の最後は、福島出身の大学生訪韓団OBの2名による、福島の魅力についてのプレゼンテーション。
 県内の見どころについてや特産品、また震災の記憶を未来に伝えるため建てられた施設等を、クイズも交えながら紹介してくれました。プレゼンテーション後の意見交換では参加者から次々と質問の手が挙がり、活発なやり取りが行われました。中でも「大学で専攻したことをどのように生かし、福島に還元するか」という質問に対する、お二人の言葉が大変印象的でしたのでご紹介します。

「震災で福島にマイナスのイメージがついてしまったので、震災前よりもっと良い状態にしたいと思い、都市計画を専攻した。将来は韓国も含むいろいろなところで見た街の知見を活かし、より魅力的な街を作っていきたい」
「大学では経済学と国際関係を学んだ。福島県産の食品の輸入を受け入れていない国や地域がまだあるが、輸出再開と活性化を図り、福島の経済活性化に貢献できたらと思う」

 次回2月5日(土)は東日本大震災復興ドキュメンタリー映画「一陽来復」の鑑賞と、監督ならびに出演者との意見交換等を行います。

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