報告 【JENESYS2021】 在韓公館選抜 韓国青年オンライン交流プログラム(第4回/最終回)


 ソウル・釜山・済州の日本大使館・総領事館が選抜した韓国の大学生・高校生対象のオンライン交流プログラムは、2月26日(土)に最終回を迎えました。この日は高校生参加者を対象とした成果報告会と、日本の高校生との交流会を実施しました。

 成果報告会では前週の大学生参加者と同様に、今回のテーマであった「東日本大震災から10年 被災地復興視察」を振り返り、それぞれの所感や成果について発表しました。特に印象的な感想をご紹介します。

 -東日本大震災発生時はまだ小学生だったため、震災のことはニュースを通して間接的にしか知らなかった。プログラムを通じて、福島や他の被災地について理解することができた。福島大学の学生たちが韓国に関心を持ち韓国語を学ぶ姿を見て、自分も福島に関心を持たなければならないと思った。ぜひ日本に留学したい。

 -福島への認識が一変した。福島の農産物の検査体制、安全性を理解することができた。日韓の若い世代はお互いの文化に関心があることを改めて認識した。福島大学の学生たちが韓国語を学ぶ姿に感銘を受けた。

 -大変興味深い経験となった。プログラムのことをInstagramで紹介したところ、日本について全く関心のなかった友達が興味を示してくれた。福島について関心を持たなければならないと思い、自分でも福島のことを調べた結果、新たな知識を得ることができた。

 -周囲の人にSNS等を通して今回のプログラム内容を紹介し、参加を薦める活動を行った。日韓の懸け橋になる自分の最初の一歩となった。

また、JENESYSでは参加者がプログラム内容を積極的にSNSで発信することをミッションとしていますが、そのSNSでの発信内容や、そこで得られた反応を詳しく紹介してくれた参加者もいました。

 プログラム後半の交流会には、昨秋実施の日韓高校生交流プログラムに参加した日本の高校生19名が参加してくれました。120分間の交流時間を40分間ずつ3回に分けてメンバーを入れ替えつつ、より多くの人と交流できるようにしました。

 参加者たちは当初緊張した様子でしたが、2回目3回目と回を重ねるごとに緊張が解けていったようで、「学校生活や部活動」「好きな日本のアニメ・マンガについて」といった気軽な話題から、「日本/韓国に関心を持つようになったきっかけ」「どのように日本語/韓国語を勉強しているか」「お互いの国のイメージ」など至るまで、多様な話題で盛り上がっていました。中には互いの言語学習になるようにと、韓国の高校生が日本語を、日本の高校生が韓国語を話す姿も見られました。

 どのグループでも最後は交流したメンバー同士で連絡先を交換し、これからも連絡を取り合うことを約束していました。プログラムは終了しますが、今回出会った高校生の皆さんが今後も交流を重ね、日韓間の往来が可能になれば、日本や韓国で再会できることを願っています。

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