報告 【JENESYS2022】オンライン交流プログラム(教育関係者) 終了


 日韓学術文化交流プログラムは昨年に引き続きオンライン開催となりました(期間:10月22日~11月5日、全3回)。日韓両国の小・中・高・特別支援学校に勤務する若手教員43名が、テーマ「日韓の教育課題」のもとで講義聴講とグループ活動・発表で構成されたプログラムに参加しました。

 2回の講義のうち、初回はコロナ禍の教育現場への影響や授業の実践例などについて学びました。特に日韓の子どもたちの褒め方とリーダーシップ意識については大変活発な意見交換がなされました。
 2回目の講義のテーマは、技術の進歩やデジタル化の教育に与える影響について。ICT機器の活用等、現在の教育現場の取り組みに関する質問などが出ました。


 日韓の参加者混合のグループ活動では、それぞれの学校の様子や教育課題に関する発表と意見交換を行い、両国の教育に関しての疑問や現場における具体的な取り組みについて熱心なやり取りが見られました。

 このまとめとして「今後日韓間の教員でどのような交流が実現できるのか、どのようなことを目指すべきか」を各グループで話し合い、成果報告会で発表を行いました。具体的な交流計画の発表や提言があり、ここではその一部をご紹介します。

・今回のプログラムで相互理解の重要性を感じた。未来を生きていく子どもたちを育てる教師が成長し続けることで、生徒たちの可能性を広げていきたい。

・すでに美術の作品をウェブ上のドライブで共有しあうなど、日韓での授業連携を開始している。今後生徒たちからもアイデアをもらい、さらに交流を続けていきたい。

・生徒同士の交流に加え、今後も定期的に参加者同士の意見交換会などを行っていきたい。グループを超えて参加者間の連携を深めていきたい。

・生徒同士の手紙交換の交流を実現させたい。

・12月にオンラインでの日韓の授業交流を予定しており、具体的な計画を立てている。挨拶や食べ物、学校の様子など、生徒たちの関心のある事柄の紹介や質問タイム、プレゼント交換などを予定している。

 今回も大変実り多いプログラムになりました。参加者及びご協力下さった関係者の皆さんに御礼申し上げます。
 私たち基金は、今回の参加者の皆さんの交流を引き続きバックアップしていきたいと思います。

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