報告 【JENESYS】 韓国青年訪日団(第1団)終了

 「日本のSDGsへの取組事例視察(サステナブルツーリズムと地域活性化)」をテーマに、韓国の大学生30名が7月11日から9日間来日しました。

 今回の滞在中のメインは、岩手・宮城の東北地方訪問。前半の岩手県釜石市訪問では、「かまいしDMC」を訪問しました。
 現在、国内に約300団体あるDMO(Destination Management Organization)の中でも、成功例として注目を浴びる「かまいしDMC」。河東代表より、DMOの概念とSustainable Tourismについての講義をしていただきました。大変わかりやすく興味深い内容で、団員たちも熱心にメモを取っていました。質疑応答も1時間に及び、レベルの高い質問も数多く出ました。

 続いて同じ岩手県遠野市のSDGs事例として、若い移住者が営むホップ畑と加工工場を見学し、講義を通じて移住者による取り組みが地域とつながり、遠野全体の地域活性化にいかに貢献しているのか等について学びました。

 また遠野市ではホームステイを実施しました。コロナ禍による往来交流事業の中断を経て、当基金のプログラムとしては実に4年ぶりのホームステイ再開となりました。
 今回引き受けていただいた10家庭は、その半分以上のご家庭で渡韓歴があり、中には東京から韓流好きのお孫さんや友人がこの日に合わせて交流のために帰省してこられる等、韓国の学生たちを歓迎してくれました。
 ホームステイ中は、菜園で野菜を収穫したり、一緒にお菓子や料理を作ったりして団員たちを楽しませてくださいました。また中には世界遺産の平泉まで遠出をされたご家庭もありました!
 短い時間ではありましたが、みなさんとてもいい交流ができました。

 東北訪問の後半は、宮城県の南三陸・女川を訪問しました。東日本大震災で大変な被害を受けた両地域で語り部のお話を伺い、様々な困難を乗り越え、サステナブルツーリズムに取り組む様子を拝見しました。

 今回は特に移動距離の長い日程でしたが、団員たちは疲れを見せず、最後まで明るく楽しく過ごしてくれました。担当者も団員たちにエネルギーをもらいながら、楽しく過ごすことが出来ました。
 団員と、お世話になったすべての関係者の皆さんに、心から感謝申し上げます。

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報道実績
持続可能な観光理解 韓国の大学生が市訪問(7月15日付 岩手日報 27面)