報告 【JENESYS】 韓国青年訪日団 第2団(高校生) 終了


 「日本の防災対策(長野県飯田市の事例)」をテーマに、韓国の高校生30名が7月25日から9日間来日しました。

 タイトルの通り、今回の来日中のメインプログラムは、長野県飯田市の訪問。まずは飯田市役所にて総合的な防災対策について学びました。飯田市は1947年(昭和22年)の「飯田大火」(市内中心部の商店街約60万㎡を焼失)や、1961年(昭和36年)の「三六災害」(天竜川流域の氾濫と土砂災害による甚大な被害)の経験を踏まえ、先駆的な取り組みを行っていることで全国的に知られています。そうした歴史や現況について伺い、フィールドワークでその取り組みを実感しました。
 韓国でも近年、大雨や台風などの災害が発生しており、防災対策は団員たちにとってこれまで以上に「自分ごと」として受け止められたようでした。多くの団員から帰国後は身近な人たちに防災の重要さを伝え、自分の身は自分で守れるようにしたいといった感想が聞かれました。

 このほか飯田市滞在中に訪問した飯田風越高等学校では、華道・茶道体験で生徒の皆さんと楽しい時間を過ごしました。また市内のご家庭で2泊3日のホームステイも体験しました。それぞれのご家庭で大変よくしていただき、お別れの際にはホストファミリーから「私たちの宝物」という心温まる言葉を頂き、涙のお別れとなりました。

 飯田市には今回5日間滞在し、防災対策をメインに、地域の歴史や魅力、同世代交流そしてホームステイを通じた家庭生活と、実にたくさんの経験をさせていただきました。私たちのプログラムは各地の様々な方々のご協力で成り立っていますが、今回もまた、たくさんの皆様のご協力を頂きました。心から感謝申し上げます。

 韓国の団員たちにとって、「自分と飯田市の縁」が、末永く続いてほしいと思います。

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報道実績

防災対策に耳傾け 韓国の高校生歓迎、交流も 飯田市(7月29日付 南信州新聞)

呈茶と生け花でもてなす 親日の韓国高校生と交流(7月30日付 南信州新聞)

飯田市で学ぶ災害に強い街づくり 韓国の高校生「りんご並木」や天竜川沿いの地域訪問(7月30日 信濃毎日新聞)