日韓歴史共同研究委員会
日韓関係史につき調査・研究を行うため、日韓双方の学者・専門家によって構成された共同研究委員会です。
2001(平成13)年10月の日韓首脳会談における合意に基づいて 2002(平成14)年5月に第1期の委員会が発足し、古代史、中近世史、近現代史の3つの分科会にわかれて共同研究を進め、2005(平成17)年6月に報告書を公開しました。
*第1期の詳細や報告書などは、日韓歴史共同研究委員会ページ下段の「過去の実績」2005年度をクリックしてご覧ください。
さらに、2007(平成19)年6月に第2期の委員会が発足し、第1期と同様に古代史、中近世史、近現代史の3分科会に加え、教科書小グループを新しく設置して共同研究を進め、2010(平成22)年3月に報告書を公開しました。
第2期日韓歴史共同研究報告書 第1分科会(古代史)篇
第1分科会篇 全体 | 日本語 | 韓国語 |
はじめに | 日本語 | 韓国語 |
古代日韓関係の成立 ―地域間の交流から古代国家の関係へ― 濱田耕策 | 日本語 | 韓国語 |
古代韓日関係の成立 ―弥生文化の主体問題についての検討― 趙法鍾 | 日本語 | 韓国語 |
古代王権の成長と日韓関係 ―4~6世紀― 森公章・濱田耕策 | 日本語 | 韓国語 |
古代王権の成長と韓日関係 ―任那問題を含んで― 金泰植 | 日本語 | 韓国語 |
古代東アジア国際秩序の再編と日韓関係 ―7~9世紀― 坂上康俊・森公章 | 日本語 | 韓国語 |
古代東アジア国際秩序の再編と韓日関係 ―7~9世紀― 盧泰敦 | 日本語 | 韓国語 |
座談会記録 | 日本語 | 韓国語 |
活動記録 | 日本語 | 韓国語 |
共同研究を終えて(所感) | 日本語 | 韓国語 |
第2期日韓歴史共同研究報告書 第2分科会(中近世史)篇
第2分科会篇 全体 | 日本語 | 韓国語:韓国編 日本編 |
はじめに | 日本語 | 韓国語 |
活動報告 | 日本語 | 韓国語 |
第1主題:14-15世紀東アジア海域世界と日韓関係(倭寇の構成問題を含む) | ||
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14-15世紀東アジアの海域世界と日韓関係 佐伯弘次 | 日本語 | 韓国語 |
14-15世紀東アジア海域世界と韓日関係―倭寇の構成問題を含む― 孫承喆 | 日本語 | 韓国語 |
第2主題:東アジア世界と文禄・慶長の役(国際関係と原因問題を含む) | ||
東アジア世界と文禄・慶長の役―朝鮮・琉球・日本における対明外交儀礼の観点から― 桑野栄治 | 日本語 | 韓国語 |
韓国と日本学界の壬辰倭乱原因論について 李啓煌 | 日本語 | 韓国語 |
第3主題:17-18世紀東アジア世界と日韓関係(通信使と倭館の意味を含む) | ||
17-18世紀の東アジア世界と日韓関係―グローバル・ヒストリーとの接続― 須川英徳 | 日本語 | 韓国語 |
17-18世紀の東アジア世界と韓日関係―倭館問題をめぐる対日認識を中心に― 韓明基 | 日本語 | 韓国語 |
座談会記録 | 日本語 | 韓国語 |
学説史整理 | ||
10世紀~13世紀前半における日麗関係史の諸問題―日本語による研究成果を中心に― 森平雅彦 | 日本語 | 韓国語 |
高麗前期韓日関係史研究現況 李在範 | 日本語 | 韓国語 |
日本における倭寇研究の学説史的検討 中田稔 | 日本語 | 韓国語 |
韓国内の倭寇研究の学術史的検討 金普漢 | 日本語 | 韓国語 |
16世紀日朝交流史研究の学説史的検討 荒木和憲 | 日本語 | 韓国語 |
朝鮮前期韓日関係史研究の現況と課題―2000年~2007年の研究成果を中心に― 韓文鍾 | 日本語 | 韓国語 |
文禄・慶長の役研究の学説史的検討 中野等 | 日本語 | 韓国語 |
壬辰倭乱の学説史的検討―韓国の研究を中心に― 盧永九 | 日本語 | 韓国語 |
日本における倭館研究の動向 山口華代 | 日本語 | 韓国語 |
史料解題集 | ||
中世・近世日韓関係史料解題集 佐伯弘次・須川英徳・桑野栄治編 | 日本語 | 韓国語 |
中・近世韓日関係史料解題集 孫承喆・金剛一・李相薫 | 日本語 | 韓国語 |
第2期日韓歴史共同研究報告書 第3分科会(近現代史)篇
第3分科会篇 全体 | 日本語 | 韓国語:前半 後半 |
日本側刊行辞、韓国側刊行辞、委員・研究協力者名簿、活動報告 | 日本語 | 韓国語 |
第1部 日韓近代国民国家の樹立過程と相互関係 | ||
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第1章 主権と独立 | ||
大韓国国制と第二次日韓協約反対運動―大韓帝国の国のあり方― 原田環 批評文(朱鎭五) 批評文へのコメント(原田環) | 日本語 | 韓国語 |
19世紀末朝鮮の自主と独立 朱鎭五 批評文(原田環) 批評文へのコメント(朱鎭五) | 日本語 | 韓国語 |
第2章 権力と国民 | ||
近代朝鮮における国民国家創出と立憲君主制論 月脚達彦 批評文(朱鎭五) 批評文へのコメント(月脚達彦) | 日本語 | 韓国語 |
開港初期ソウル地域民衆の近代的国民意識形成過程と反日意識 趙誠倫 批評文(原田環) 批評文へのコメント(趙誠倫) | 日本語 | 韓国語 |
第2部 植民地期の日本と朝鮮の社会変動 | ||
第1章 支配体制とイデオロギー | ||
朝鮮総督府官僚の民族構成に関する基礎的研究―民族問題と民族格差の内包― 岡本真希子 批評文(柳承烈) 批評文へのコメント(岡本真希子) | 日本語 | 韓国語 |
日帝下朝鮮統治勢力の支配イデオロギー操作と強制 柳承烈 批評文(有馬学) 批評文へのコメント(柳承烈) | 日本語 | 韓国語 |
第2章 近代化 | ||
植民地朝鮮における近代化と日本語教育 山田寛人 批評文(柳承烈) 批評文へのコメント(山田寛人) | 日本語 | 韓国語 |
植民地資本主義の実体と歴史的性格 鄭泰憲 批評文(有馬学) 批評文へのコメント(鄭泰憲) | 日本語 | 韓国語 |
第3章 戦時体制 | ||
1930~40年代の日本における文化表象の中の<朝鮮人>―映像史料を手がかりとして― 有馬学 批評文(柳承烈) 批評文へのコメント(有馬学) | 日本語 | 韓国語 |
送出過程を中心に見た戦時体制期朝鮮人の国外労務動員の性格 鄭惠瓊 批評文(有馬学) 批評文へのコメント(鄭惠瓊) | 日本語 | 韓国語 |
第3部 第二次世界大戦以後の日韓関係の形成と変化 | ||
第1章 経済 | ||
日韓経済関係の新展開―2000年代の構造変化を中心に― 吉岡英美 批評文(李碩祐) 批評文へのコメント(吉岡英美) | 日本語 | 韓国語 |
解放以後植民地法律の整理と脱植民化―「旧法令」整理事業と市場関係法令の改編を中心に― 許英蘭 批評文(大西裕) 批評文へのコメント(許英蘭) | 日本語 | 韓国語 |
第2章 外交 | ||
日韓国交正常化交渉における請求権問題再考 木宮正史 批評文(李碩祐) 批評文へのコメント(木宮正史) | 日本語 | 韓国語 |
連合国最高司令部、サンフランシスコ平和条約、そして韓日外交関係の構築 李碩祐 批評文(大西裕) 批評文へのコメント(李碩祐) | 日本語 | 韓国語 |
第3章 大衆文化 | ||
「たかがマンガ」を通して見える日韓社会とは 山中千恵 批評文(李碩祐) 批評文へのコメント(山中千恵) | 日本語 | 韓国語 |
植民地の記憶と日本大衆文化の流入、そして韓日関係 李盛煥 批評文(春木育美) 批評文へのコメント(李盛煥) | 日本語 | 韓国語 |
第4部 人の移動と女性 | ||
第1章 人の移動の日韓相互比較 | ||
帝国の形成・解体と住民管理 大西裕 批評文(河棕文) 批評文へのコメント(大西裕) | 日本語 | 韓国語 |
日本本土居住の朝鮮人の生活と「動員」河棕文 批評文(大西裕) | 日本語 | 韓国語 |
第2章 女性の社会進出の日韓相互比較 | ||
近代日本と朝鮮の良妻賢母主義 春木育美 批評文(河棕文) 批評文へのコメント(春木育美) | 日本語 | 韓国語 |
植民地時期韓国家族法から見た家父長制の国家制度化と「慣習」問題 梁鉉娥 批評文(春木育美) | 日本語 | 韓国語 |
資料集 日韓間条約一覧 | 日本語 | 韓国語 |
第2期日韓歴史共同研究報告書 教科書小グループ篇
教科書小グループ篇 全体 | 日本語 | 韓国語:前半 後半 |
共同挨拶文、委員・研究協力者名簿、活動報告 | 日本語 | 韓国語 |
第1部 理念 <教科書と近代・近代性> | ||
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近代日本における東アジア共通文化論の軌跡 ―アジア主義と世界史教科書― 山内昌之・古田博司 批評文(鄭在貞) | 日本語 | 韓国語 |
韓国と日本の歴史教科書に描かれた近代の肖像 ―「15年戦争」と「植民地朝鮮」― 鄭在貞 批評文(山内昌之)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
韓日近代史叙述のジェンダー偏向性の比較研究 鄭鎭星 批評文(永島広紀)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
第2部 制度・変遷 <教科書編纂制度の変遷/教科書問題の史的展開> | ||
教科書編纂から見た歴史教育 日本の国定教科書と戦後検定教科書の場合 山室建德 批評文(李讚煕)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
朝鮮総督府学務局による歴史教科書編纂と「国史/朝鮮史」教育 ―小田省吾から中村栄孝、そして申奭鎬へ― 永島広紀 批評文(鄭鎭星)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
戦後の日韓における教科書問題をめぐる教育政策・教育学の諸相 井手弘人・福嶋寛之・石田雅春 批評文(辛珠柏)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
韓日歴史教科書の編纂制度の変遷 李讚熙 批評文(山室建德)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
韓日歴史教科書問題の史的展開(1945年~現在)―1982年と2001年の展開様相を中心に― 辛珠柏 批評文(永島広紀)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
第3部 記述ぶり | ||
第1章 教科書に表れた戦争 | ||
前近代の日韓関係と対外戦争 ―「朝鮮の役」の諸問題― 太田秀春 批評文(玄明喆)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
日本の歴史教科書に表れた戦争観 玄明喆 批評文(山室建德) | 日本語 | 韓国語 |
第2章 教科書に表れた近代的法秩序と国家 | ||
日韓両国における歴史観と近代、そして近代的法秩序 木村幹 批評文(金度亨)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
韓日歴史教科書の「近代韓日関係と条約」の叙述 金度亨 批評文(木村幹)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
第3章 教科書に表れた現代・現代史 | ||
日韓相互Orientalismの克服 ―現代史の記述ぶり分析― 重村智計・飯村友紀 批評文(辛珠柏)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
韓日の中学校歴史教科書に記述された現代・現代史叙述の変化(1945年~現在) 辛珠柏 批評文(重村智計) | 日本語 | 韓国語 |
第4章 教科書に表れた民族・民族運動 | ||
韓国・日本の歴史教科書の古代史記述 ―問題点とその変遷― 井上直樹 批評文(李讚煕)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
日本歴史教科書の古代史叙述体系と民族・天皇問題 延敏洙 批評文(木村幹)、執筆者コメント | 日本語 | 韓国語 |
メンバー
日本側 | 韓国側 | |
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委員長 | 鳥海 靖 東京大学名誉教授 |
趙 珖 高麗大学校文科大学 教授 |
第1分科会 (古代) |
坂上 康俊 九州大学大学院人文科学研究院 教授 濱田 耕策 九州大学大学院人文科学研究院 教授 森 公章 東洋大学文学部 教授 |
金 泰 植 弘益大学校師範大学 教授 盧 泰 敦 ソウル大学校人文大学 教授 趙 法 鍾 又石大学校師範大学 教授 |
第2分科会 (中近世) |
桑野 栄治 久留米大学文学部 准教授 佐伯 弘次 九州大学大学院人文科学研究院 教授 須川 英徳 横浜国立大学教育人間科学部 教授 |
孫 承 喆 江原大学校人文大学 教授 李 啓 煌 仁荷大学校文科大学 教授 韓 明 基 明知大学校人文大学 教授 |
第3分科会 (近現代) |
有馬 學 九州大学名誉教授 大西 裕 神戸大学大学院法学研究科 教授 原田 環 県立広島大学人間文化学部 教授 春木 育美 東洋英和女学院大学国際社会学部 専任講師 |
朱 鎭 五 祥明大学校人文社会科学大学 教授 柳 承 烈 江原大学校師範大学 教授 河 棕 文 韓神大学校社会科学大学 教授 李 碩 祐 仁荷大学校 法学専門大学院 副教授 |
教科書 小グループ |
木村 幹 神戸大学大学院国際協力研究科 教授 重村 智計 早稲田大学国際教養学術院 教授 永島 広紀 佐賀大学文化教育学部 准教授 古田 博司 筑波大学大学院人文社会科学研究科 教授 山内 昌之 東京大学大学院総合文化研究科 教授 山室 建德 帝京大学理工学部 准教授 |
李 讚 熙 韓国教育開発院碩座研究委員 鄭 在 貞 ソウル市立大学校 人文大学 教授 金 度 亨 延世大学校文科大学 教授 鄭 鎭 星 ソウル大学校社会科学大学 教授 玄 明 喆 京畿高等学校教師 辛 珠 柏 延世大学校国学研究院 HK研究教授 |
※日本側-50音順、韓国側-指定順
(職位は第2期終了時)
これまでのあゆみ
2007.6.23第2期日韓歴史共同委員会発足、第1回日韓合同全体会議
2007.11.24第2回日韓合同全体会議
2009.11.7第3回日韓合同全体会議
2008.11.29第4回日韓合同全体会議
2008.12.19~20シンポジウム
2009.11.28第5回日韓合同全体会議
2010.3第2期日韓歴史共同研究報告書公開